旅行代理店に勤めながらボディコンテストに出場する、土田有理沙(どた・ありさ/27)さんは『サマースタイルアワード』で昨年まではビューティーフィットネスモデル部門で活躍していた。そんな土田さんは9月20日(土)に開催された『サマースタイルアワード2025東海帝王予選』では別部門であるドレス部門で優勝。タヒチアンダンス歴4年を生かした優雅なパフォーマンスで、同大会のベストパフォーマンス賞もダブル受賞した。
【写真】淡い海色のワンショルダードレスでステージを舞う土田有理沙さん

昨年まで出場していたビューティーフィットネスモデル部門
ボディメイク競技のカテゴリーが増えるなか、近年、女性人気が高まっているのが『ドレス競技』だ。
「ドレスの優雅なステージに憧れて挑戦しました。このカテゴリーは、背が高く美しい人が似合うイメージが強く、身長が低めで童顔の自分には不安もありましたが、思い切ってエントリーしました」
土田さんが挑戦した新カテゴリーのドレス部門の魅力を語ってもらった。

ドレス部門
ドレスの魅力①: 自由なテーマで自分らしい女性美を表現できる
競技の大きな魅力のひとつが「自由さ」だと土田さんは言う。
「ドレス、アクセサリーに規定がなく自分で決められるため、自分の個性を存分に発揮して表現したいテーマを追求できるカテゴリーだと感じました。優雅で美しい世界観も魅力です」
ドレスでは肉体造形だけでなく、衣装も含めたトータルでの洗練された佇まいが評価される。ダンスや芸能、ヨガ、モデル経験など、芸術分野で培った“表現力”をそのまま武器にできるため、「自分らしさ」を最大限に生かして戦える舞台といえる。
魅力②: マッチョすぎない、しなやかな肉体造形で勝負
土田さんはコンテスト歴2年目となる今年、トレーニングを「がむしゃら型」から「分析型」にシフト。ドレスの美しい着こなしに不可欠なしなやかな曲線美を作る、肩・背中・お尻のラインに磨きをかけた。
「今シーズンは部位ごとの弱点を分析し、集中的に強化しました」
ドレスでは全身の筋肉の過度な発達は審査基準で求められないことから、「ムキムキ・バキバキな身体になることには抵抗のある人」や、「トレーニング歴がまだ浅いがステージに立ちたい人」にも向く。新規層への間口が広いことも人気の理由かもしれない。
③: 忙しい日常でも“優雅さ”をキープできる、続けやすいトレーニングスタイル
旅行代理店は残業も多く、毎日のジム通いは難しい。土田さんは週3回のジムトレーニング+タヒチアンダンスを並行することで、筋トレ・有酸素運動・表現力強化を楽しみながら“一石三鳥”で両立させている。
「ドレスで学んだ表現力を、今後の出場予定しているビューティーフィットネスモデル(モノキニビキニ)部門でも生かしていきたいです」
幅広い層の参加が可能であり、個性を生かして活躍できる。ドレス競技のこの自由度の高さが、フィットネスコンテストの新たな魅力を広げているようだ。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』『Womans'SHAPE』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーとエクサイズでボディメイクに奮闘している。
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