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HYROXとは? 新時代のフィットネスレースの全貌を解説

世界中で人気急上昇中のフィットネス競技「HYROX(ハイロックス)」が、ついに2025年8月9日、横浜で日本初開催を迎えました。1kmのランと多彩なフィットネス種目を交互に行う斬新なレースは、筋力・持久力・心肺機能をフルに試す究極の挑戦。
マラソンのように記録を競い合いながらも、シンプルな種目で誰でも楽しめるのが魅力です。次はあなたも挑戦者の一人になるかもしれません。

1.HYROXの概要・コンセプト

「HYROX(ハイロックス)」とは、ランニングとフィットネス種目を組み合わせた新しいスタイルの競技です。

1kmのランニングと、8種目のファンクショナルトレーニング(機能的全身運動)を交互に繰り返すことで、筋力や持久力だけではなく、さまざまなフィットネスに関する能力が問われます。
一般的なジムトレーニングの延長線上にありながら、マラソンのように順位や記録を競い合える点がユニークです。

他競技との違いは、「誰でも挑戦できる」こと。

高度なテクニックや極端なパワー、マラソンのような長距離ランの専門性は必要とせず、動きがシンプルなので、体力試しから本格的な競技まで、幅広く誰でも楽しめます。

開催場所問わず、すべてのレースで同じコース・同じルールが採用され、時間制限も設けられていないため、年齢や性別、運動経験に関わらず99%以上がレースを完走しています。

HYROX

2.HYROXの歴史

HYROXは2017年にドイツ・ハンブルクで誕生しました。

クリスチャン・トエツケ氏と、3度のフィールドホッケーオリンピック金メダリストでもあるモリッツ・ファーステ氏によって、「日常的なフィットネスを競技スポーツとして楽しむ」新しい文化の創造を目指して生まれました。

その後、HYROXはヨーロッパを中心に人気が拡大。現在では18カ国で60以上のレースが開催され、ロンドン大会では40,000人の出場者を集めるまでに成長し、2025年8月には日本でも開催され、全国から約3,800人の参加者が集結。観客も2,000人以上になるなど、世界的なムーブメントが巻き起こっています。

3.HYROXの基本ルール

種目構成

1kmのランからスタートし、その後フィットネス種目を交互に行います。これを繰り返すことで、合計8kmのランと8種類の種目を完遂する構成になっています。

1.スキーエルゴ(Ski Erg):1000m
2.スレッドプッシュ(Sled Push):50m
3.スレッドプル(Sled Pull):50m
4.バーピーブロードジャンプ(Burpee Broad Jump):80m
5.ロウイング(Rowing):1000m
6.ファーマーズキャリー(Farmers Carry):200m
7.サンドバッグランジ(Sandbag Lunge):100m
8.ウォールボール(Wallball):100reps

参加カテゴリ

個人で全てを行うシングル、二人でゴールを目指すダブルス、4人組で1kmのラン×2回と2つの種目を分担するリレーの3部門に分かれています。

さらに、シングルとダブルスは、誰でも挑戦できて比較的ゴールが達成しやすいオープン部門と、各エクササイズで使用するウエイトが重く、より高負荷で挑戦的なプロ部門から選択できます(2025年8月時点でリレーはオープン部門のみ)。

HYROX
【HYROX JAPAN】公式ルールブック

タイム計測

参加者は計測チップを装着し、タイムと順位が記録され、世界中のレーサーと比較できます。また、完走者には公式ランキングや完走証明が付与され、各ランニングやフィットネス種目のタイムも確認できます。

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