「体重が100kg以上あり、胸に付いた肉がコンプレックスでした」と話すのは、スーパーマーケットの総菜売り場で働く佐久間由浩(さくま・よしひろ/31)さんだ。
3年かけて28kgの減量に成功し、ボディビルダーとしてステージに立つようになった佐久間さんに、ボディメイクのきっかけや方法について伺った。
【写真】ムッチリからムキムキへ変化した佐久間由浩さんのビフォーアフター

筋トレと食事の王道ボディメイク
佐久間さんの筋トレのきっかけは、なんと引っ越しだ。
「引っ越し先の近くにジムがあったので、ダイエット目的で通い始めました。これまでは麺類が大好きで、ラーメンは3日に1回の頻度で食べていました。学生時代は昼ご飯として、1,000kcal超えのインスタント焼きそばを食べることが多かったです。気付けば、体重は103kgになっていました」
佐久間さんの大好物なラーメンは、今は『たまに食べるもの』になっている。
「引っ越し先では、自炊するようになりました。自炊初期は、炊飯器に米1合・鶏胸肉1kgなどを入れて作る、シャイニー薊さん考案の沼を食べていました。現在はPFCバランスに注意しながら、鶏胸肉や冷凍野菜などをエアフライヤーで焼き、ピンクソルトで味付けして食べています。大好きなラーメンは増量期に、脂質の少なめのものを選んでたまに食べる程度です」
筋トレで自分に自信がついた
「職業柄、トレーニング時間が安定しない」と話す佐久間さんは、ジムを掛け持ちしているそうだ。
「週3~5回、1時間半~2時間くらいトレーニングしています。メインジムは、マシン設備の充実しているゴールドジムです。残業などにより営業時間に間に合わない場合は、地元の24時間ジムを利用しています。しかし残念ながら、24時間ジムはマシンの設備があまり整っていません。そのため5分割(胸下部、肩、三頭→背中、二頭→肩、胸上部→腕→脚)ルーティンにすることで対応しています」
食事管理と筋トレにより身体が変わった佐久間さんは、ボディコンテストに出場を決意。
「コンテストには、もともと興味がありました。『鍛えた自分の身体は、評価されるとしたらどのくらいの位置付けになるのだろう?』そう思い、30歳の節目で出場することにしたのです。ステージに立つ自分の様子を客観的に見たところ、脚のカットと下背部の筋肉量が不足していると感じました。脚の日にデッドリフトを取り入れる、スクワットで扱う重量を更新するなど、筋トレに張りが出ています」
「大会を経験したことで、より自分を深く知ることができて良かった」と話す佐久間さんは、以前よりも自分のことが好きになったそうだ。ズボンのウエストがブカブカになり、発達した太ももで止まるためにチノパンが履けなくなったと笑う佐久間さんだが、大きな自信と前にも増して輝く笑顔、そして筋肉質な身体つきを手に入れている。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材・文:山口夏織 写真提供:佐久間由浩
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。










