HIITとは
HIIT(高強度インターバルトレーニング)は、体脂肪の燃焼を促しながら筋肉を刺激する、有酸素運動の方法のひとつだ。
2種類のフェーズを交互に繰り返しながら運動を続けることで、消費カロリー量を最大限に増やし、心肺機能を向上させ、代謝を上げる。2つのフェーズを交互に繰り返すことで、減量を促しながら筋肉を刺激することができるので、アスリートは退屈することなく一定時間の有酸素運動が続けられる。
高強度フェーズでは、最大心拍数の80~95%のレベル(※)まで運動強度を高めて追い込む必要がある。しっかり追い込むからこそ、短時間の高強度フェーズ(20秒以内)でも脂肪の燃焼を促すような体内の反応を活性化することができるのだ。
※例)会話をするのがほとんど不可能なレベル
※IRONMAN2024年10月号の記事をWEB用に編集したものです。
1.タバタ式HIIT法
「高強度20秒間+低強度(または休息)10秒間」を1サイクルとし、これをトータルで8サイクル繰り返して1ラウンドとする(1ラウンドの所要時間は4分)。
まずは5分間のウォームアップを行う。HIIT式は一般的な有酸素運動とは異なるので、必ずウォームアップを行って全身を温め、運動を開始するための準備を整えてから行うようにしよう。
ウォームアップを終えたら1ラウンド目のHIITを行う。制限時間内にできるだけたくさんのレップを繰り返そう。1ラウンド目が終わったら1分間の休憩を挟み、2ラウンド目(8サイクル)を開始する。合計4ラウンドを行ったらHIITワークアウトを終了する。なお、HIITを終えたら10分間のクールダウンも忘れずに行うようにしてほしい。
■1ラウンド目
①スクワットジャンプ
②ジャンピングジャック
③バーピーズ
④プッシュアップ
■2ラウンド目
①ジャンプランジ
②ケトルベルスウィング
③サイドシャッフル
④ハイニーズ
■3ラウンド目
①スケーターズ
②ダンベル・ゴブレットスクワット
③プランクパンチ
④縄跳び
■4ラウンド目
①ハイ/ロー・ボート
②ラインジャンプ
③ロシアンツイスト
④ランジ
※タバタ式では種目の指定はない。前記の種目はあくまでも参考例である。
※全ラウンドの①~④の種目はそれぞれ20秒間の動作+10秒間の休憩+20秒間の動作+10秒間の休憩で行う。
※合計で4ラウンドを行うので、ウォームアップ5分とクールダウン10分を加えると35分程度で終了することができる。
2.サーキットトレーニング式HIIT法
最小限の休憩を挟みながら種目をこなしていく。1サーキット目~3サーキット目までを繰り返し、トータルで4ラウンドを行う。
■1サーキット目(各種目45秒間の動作+15秒間の休憩)
①プッシュアップ
②ランジ
③プランク
■2サーキット目(各種目40秒間の動作+20秒間の休憩)
①スクワット
②シットアップ
③縄跳び
■3サーキット目(各種目40秒間の動作+20秒間の休憩)
①ジャンピングジャック
②バイククランチ
③トライセップスディップス
3.自重を使ったHIIT法
自重を使ったHIIT法は器具を必要としないので自宅でも実践することができる。ウォームアップとしては、ジャンピングジャックや動作を伴うストレッチなどがいいだろう。
■1ラウンド目
①バーピーズ
②プランクジャック
③ジャンプランジ
■2ラウンド目
①ジャンプスクワット
②ジャンピングジャック
③サイドフロッガー
■3ラウンド目
①プッシュアップ
②バッツキックス
③エアスクワット
■4ラウンド目
①マウンテンクライマーズ
②ハイニーズ
③ステップアップ
《解説》
※各種目は45秒間の動作と15秒間の休憩で1セットとする。
※進め方としては、各ラウンドの①~③を2セットずつ行って次のラウンドに進むようにする。
4.【全身を使ったHIIT法】
3ラウンドで構成され、全身を効率よく刺激できる。
各種目は40秒間の動作と20秒間の休憩で1セットとし、2セットずつ行う。ラウンド間には1、2分間の休憩を入れる。
■1ラウンド目
①バーピーズ
②プッシュアップ
③マウンテンクライマー
■2ラウンド目
①ヒップスウィッチ
②プランク・トゥ・ショルダータップ
③ジャンプスクワット
■3ラウンド目
①ドンキーキック
②サイドランジ&ニークランチ
③トータップ
5.有酸素運動+体幹部のためのHIIT法
このワークアウトでは全種目を40秒間の動作+20秒間の休憩で行う。
①ハイニーズ
②ロシアンツイスト
③ジャンピングランジ
④バイククランチ
⑤プランクジャック
※①~⑤を終えたら、1、2分間の休憩を挟んで再び①~⑤を行う。
※トータルで3、4サイクルを行う。
6.上半身のためのHIIT法
①プッシュアップ
②レネゲードロウ
③プランクアップ
④トライセップスディップス(ベンチ台やイスを活用する)
※①~④はそれぞれ40秒間の動作+20秒間の休憩で1セットずつ行う。1、2分間の休憩を入れて①~④を繰り返す。トータルで3、4サイクルを行う。
7.下半身のためのHIIT法
①ジャンプスクワット
②オルターネイト・リバースランジ
③グルーツブリッジ
④スモースタイルスクワット
⑤カーフレイズ
※①~⑤はそれぞれ40秒間の動作+20秒間の休憩で1セットずつ行う。1、2分間の休憩を入れて①~⑤を繰り返す。トータルで3、4サイクルを行う。
文:Iron man Magazine Website 翻訳:ゴンズプロダクション
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