筋トレ ピラティス

猫背・巻き肩・反り腰…お悩み別にアプローチ!マシン&自宅でできるピラティス実践エクササイズ

Aulii代表、そしてDK Pilatesマスタートレーナーの辻茜さんに、すぐに実践しやすいお悩み別ピラティスエクササイズを教えていただきました。

※Woman's SHAPE&Sports vol.27に掲載された「ピラティスとボディメイクの密接な関係」をWEB用に編集したものです。

マシンと自宅でできるお悩み別ピラティス

ピラティスをする女性

辻茜(つじ・あかね)

株式会社Aulii代表取締役。幼少よりクラシックバレエを始め、松山バレエ学校、同バレエ団を経て、パリに留学。その後渡英。Vienna Festival Balletにてソリストとして活躍中のケガを機にピラティスに出会う。渡米し、ピラティスをDolly Kelepeczに従事。ネバダ州立大学公認DK Body Balancing Pilatesを取得。一人一人に合わせたオーダーメイドのクラスを行い、ピラティススタジオの他、行政、企業、バレエスタジオ等でもワークショップするなど、一般の方からダンサー、アスリートまで丁寧な指導を行う。

 

【猫背改善】クラックザウォルナッツ

猫背改善エクササイズ

【マシン】

①座位になり吐きながら下腹部を引き締め、肘を開き肩甲骨を内転させる。

②吸いながら、スプリングに抵抗するようにゆっくり閉じる。常にスプリングの抵抗を感じながら、骨盤でボックスを動かすような体幹の意識を持つ。

【マット】

①セラバンドで行なう場合には、足の指全体を被せ、肘を伸ばしセラバンドの負荷を感じるところでセットアップする。

②マシン同様に吐きながら下腹部を引き締め肘を開いた状態で、身体の後ろにセラバンドを引く。

体幹の意識をより必要とする場合には、ニーリングポジションにて行なうことも可能。この場合にはより体幹の安定を維持することが大切。

猫背改善の理由

肩甲骨の内側に付いている菱形筋が弱くなることにより、肩甲骨が外へ開き、大胸筋が縮み、猫背になりやすくなる。菱形筋が引き締まり強くなることで、肩甲骨の位置が安定し、大胸筋や小胸筋の柔軟性がアップする。

 

【巻き肩改善】トライセプス

巻き肩改善エクササイズ

【マシン】

日常生活の中で上腕骨が内旋し、肩腱板回旋筋群が弱くなりがち。手のひらを前に向け、上腕骨を外旋し、吐きながら身体の後ろへ引き、吸いながらスプリングの抵抗を感じながら前に戻す。

上腕骨の裏側と肩甲骨の間が引き締まるようなイメージ。

 

【マット】

セラバンドを両膝の下に広げ、それぞれのバンドにテンションを感じる部分を持つ。吐きながら体幹を安定し、セラバンドを身体の後ろに引く。

巻き型改善の理由

パソコンワークや、カバンの持ち方など日常動作で、上腕骨が内旋位の動きが多く、肩腱板回旋筋群がゆるみ内肩になりやすい。

 

【反り腰改善】レッグサークル

反り腰改善エクササイズ

【マシン】

①骨盤をニュートラルポジションのまま、両足にストラップをかける。

②骨盤を安定したまま、吐く呼吸で前から左右均等に円を描く。

③このとき、足の反動を使わず骨盤でマットを動かすイメージで、常に骨盤の安定を維持する。

円の大きさではなく、骨盤が動作により揺れないように円の大きさを維持する。

 

【マット】

①セラバンドの場合には、片足にセラバンドをかけ、両手でセラバンドを持つ。

②ニュートラルポジションを維持し、両肘をマットに付けたまま、吐く呼吸で1周ずつ円を描く。このときも、骨盤の安定を意識する。

股関節の柔軟性に頼らない。骨盤から下肢の動きをするように、体幹の安定に気をつけることで、正しい股関節の可動域の中で動かすことができる。

反り腰改善になる理由

腹横筋が弱く、大腰筋、腸骨筋が硬いと骨盤が前傾姿勢になる。股関節を正しく使うことで、大腰筋、腸骨筋の柔軟性が上がり、腹横筋も強化され姿勢の維持ができるようになる。

 

【骨盤のゆがみ改善】スリーパー(サイドリフト)

反り腰改善エクササイズ

【マシン】

横向きになり、骨盤は床に対して垂直、脊柱は床に対してニュートラルポジションでセットする。フットバーにパラレルポジションで足を置き、吐く呼吸で膝を伸ばしマットを押し出す。

脊柱はニュートラルポジションを維持し、下腹部からフットバーを押すように体幹からの動きを意識する。

 

【マット】

①マットに横向きに寝て、脊柱のニュートラルポジションを作る。上になる足を壁に押し付け、体幹からの伸びを意識する。

②吐きながら、脊柱のニュートラルポジションを維持し下の脚を上げる。この際も下になる下腹部を意識する。

みぞおち辺りから足先までの伸びを維持して、体幹が重力に負けないように意識すること。

骨盤のゆがみ改善できる理由

体幹のコアの筋力に左右差が出ることで、骨盤が上下に歪んだり、回旋する。この種目はコアからの安定と柔軟性の強化ができるので、左右差改善につながる。

 

Aulii

ピラティススタジオ

■メインスタジオ
東京都中央区銀座4-9-6陽光銀座三原橋ビル8階
TEL:03−6264−0567

■プライベートスタジオ
東京都中央区銀座3-11-17銀座パトリアタワー501
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月~金 10:30~21:30
土日祝 10:00~18:00
https://aulii-exe.jp

 

取材・文_鈴木彩乃 text=Ayano Suzuki 撮影_田中郁衣 photo=Ikue Tanaka

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