リカバリーを考える上で欠かせないのが「栄養」だ。そこで今回はトップ選手4名が日々回復を感じているリカバリー飯を紹介してもらい、「この食事の何がいいのか?」を管理栄養士の安田純先生に解説してもらった。選手の体感と専門家の客観的な意見を聞き、自身の栄養管理に役立ててもらいたい。
取材・文:舟橋位於 大会写真:中原義史 食事写真:本人提供 Web構成:中村聡美
米&牛肉のシンプル回復メシ

疲れたときに取り入れる牛肉と米
「いつ取り入れたかは覚えていないのですが、減量末期に食べたら調子が良かったのを覚えています。いつも食べるというわけではなく、『疲れたな』と感じたときに食べるようにしていますね。モモやハラミのような牛肉を150g~200g食べて、米(普段は白米が多い)は減量中だと1食200g強です。体感としては、翌朝疲労が取れているというものがあります。また、鶏胸肉と比べて力が出る感覚もあるので、脚トレの前日に食べることもあります」
2025年日本男子ボディビル選手権9位
杉中一輝
糖質&牛肉の組み合わせは疲労回復にGOOD!

安田純先生
「タンパク質だけでなく、しっかりと『糖質』を重視している点が素晴らしいです。ボディメイクというとタンパク質に目が行きがちですが、リカバリーの観点からも十分な糖質の摂取は不可欠です。特にエネルギーを消費する脚トレに合わせて食事を調整するところは、スポーツ栄養学の基本を突いた、非常に参考になる発想です。中でもお米(白米)は、余分な脂質を含まず、水分と糖質を速やかに補給できるため、グリコーゲン補給や疲労回復の視点で合理的な食材です。そこに、クレアチンや鉄分が豊富な赤身の牛肉を組み合わせることで、翌日の疲労軽減やパワーアップをしっかりと体感できているのだと思います」
安田純先生
やすだ・じゅん
東京農業大学(管理栄養士専攻)を卒業の後、東京農業大学大学院(修士課程)、ELSLanguageCenters(Boston,America)、立命館大学大学院(博士課程)修了。東京都健康長寿医療センター(研究員)、国立スポーツ科学センター(研究員)を経て、現在は東海大学健康学部健康マネジメント学科の講師、同学スポーツ医科学研究所の研究員を兼務している。










