WEBデザイナーとして多忙な日々を送りながら、5月6日(火・祝)に保土ヶ谷公会堂で行われた『マッスルゲート横浜』のビキニフィットネス・マスターズ部門で優勝を果たしたのは小野京子(おの・きょうこ/43)さん。
小野さんがコンテストに挑戦したきっかけは、ダイエットと怪我からのリハビリ。最初は自己流の急な糖質制限をしてしまい、頭痛やイライラに悩まされたり、気持ちがネガティブになったりと、全てが順風満帆ではなかった。
「いろいろと失敗を繰り返しましたが、時間が経つにつれて少しずつ見た目に変化が現れたことで、前向きに取り組めるようになりました。見た目がわかりやすい腕や太もものトレーニングはいつも”やり切る”ことを意識しています」
紆余曲折を経て筋トレを継続する中で、何事に対しても気持ちが前向きになったことで、生活にもハリが出てきたと語る小野さん。
“もっと自分を高めたい”
その気持ちが今でも小野さんを突き動かす原動力になっている。ダイエットと怪我からのリハビリという当初の目的は、いつの間にか自然と達成され、今では多忙な合間を縫って週4〜5回、1回1〜2時間のトレーニングを欠かさず続けている。
「スタジオレッスンで有酸素運動を取り入れるなど、無理なく楽しく運動を続ける工夫もしています。ほかにもプロテインは蒸しケーキにして食べるなど、お菓子作りのような感覚で楽しんでいます」
昨年と一昨年はレギンスカテゴリーで2位という悔しい結果に終わっていた小野さんが、昨年夏にビキニカテゴリーに転向して手にした念願の栄冠。
「信じられない気持ちと、やっと一つの目標が達成できたという気持ちが入り混じってとにかくうれしかったです。この結果に慢心することなく、これからもしっかりとトレーニングを積み重ねていきます」
悔しい思いや失敗もたくさん繰り返した小野さんだが、振り返ってみればコンテストデビューが、自分自身の可能性を広げる第一歩になっていたに違いない。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
文:林健太 撮影:中島康介
パーソナルトレーナー、専門学校講師、ライティングなど幅広く活動するマルチフィットネストレーナー。マッスルゲートにも出場経験あり。