7月28日(日)、ひの煉瓦ホールにて『SUMMER STYLE AWARD JAPAN PRO CHAMPIONSHIP』が開催され、水谷大樹(みずたに・だいき / 23)さんがフィジーク部門でグランプリを獲得した。
水谷さんは2023年5月に開催された名古屋大会で大会デビューを果たし、いきなりのグランプリ獲得。PRO戦1戦目となった今大会でもグランプリを獲得し、会場を沸かせた。
そんな水谷さんが筋トレを始めたきっかけは『食べても太らない身体』を作るためだったという。
「私は食べることが大好きでつい食べすぎてしまうことが多いのですが、筋トレをすればある程度食べても太らない身体を手に入れられるのではないかと思い、始めました。実際に今でもオフ期はたくさん食べていますが、腹筋はうっすら残る体型を維持できています」
食べても太らない身体を見事手にした水谷さんだが、日頃のトレーニング内容は高強度なものであった。特に今大会では、胸と腕の強化を図ったという。
「胸はベンチプレスの重量強化を中心にダンベルやバーベルでプレス系の種目を取り入れました。私は特に胸の上部を鍛えたかったので、トレーニングの締めにはマシン系の種目も入れましたね」
自ら考え、メニューを構成できるのは豊富な知識があるからこそできることである。
「腕のトレーニングのセオリーは重量をしっかりと扱える種目と言われています。しかし私はあえて1種目、ストレッチのかかる種目を取り入れたんです。その結果、筋肥大に有効的なアプローチをかけることに成功しました。筋トレ後の筋肉痛もかなりきましたよ」
トレーニング方法も試行錯誤を繰り返し、変化させているという水谷さん。今年はボリュームのかけ方に工夫を凝らしたという。
「これまではボリュームを意識した内容だったのですが、今回は1セット毎の強度を上げた内容に切り替えました。分かりやすく言うと、1セット目から追い込む練習にしたと言うことです。成功や失敗はさておき、私はトレーニングで試行錯誤を繰り返し、どんな結果が出るのかを試し続けることに楽しさを感じています。コンテストは言わば、大人の自由研究なのです」
筋トレを心から楽しむ心が水谷さん最大の強さの秘密なのかもしれない。
取材:池田光咲 撮影:舟橋賢
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