4月6日、門真市民文化会館で『マッスルゲート大阪大会』が開催された。ビキニフィットネスマスターズと一般の部、両方で3位入賞したのは木村真由子(きむら・まゆこ/51)さん。普段はケアマネージャーとして、高齢者の介護予防、自立支援を考える仕事をしている。
若いころから特にスポーツ経験もなく、お年寄りに運動を勧めているのに自分は何もやっていないことが気になっていたという木村さん。6年ほど前のある日、仕事先で90歳の方にスクワットを教えてもらった。
「『若くてもこれをやらなあかん』と言われました。元気な高齢者は意識して運動を継続しているんだなぁ、自分もやらなあかんなぁと思いました」
とはいえトレーニングのことは何もわからないので、パーソナルジムへ週2回通うことに。
「自重でのスクワットから始めました。そのあとはおもりを付けずシャフトだけで上げ下げ。はじめは全然できませんでした」
パーソナルトレーニングを続けるうち、「筋肉の大会」があることを知った木村さんはケアマネの同僚と観戦に行って興味を持ち、3年前からJBBFの大会に出場している。2022年には京都府オープン大会で優勝しているが、今はさらに上をめざして奮闘中だ。
「去年の8月からパーソナルを週4回に増やしました。減量がなかなか進まなくて、今は起床後6時半からと、パーソナルが終わった後に有酸素運動をしています」
自重から始めたスクワットは70kgを目標に、今は62.5kgで15回を3セット取り組んでいる。
「筋トレすることで疲れにくくなり、体力がついて持久力もつきました。脚を鍛えているので走れるようになった気がして、オフシーズンの秋冬にマラソンを始め、ハーフマラソンを何回か走って、名古屋ウィメンズマラソンで2年連続完走できました。フルマラソンのあとは10日くらい身体がぼろぼろです」
「競技をやっているので、高齢者やそのご家族に説得力を持って、自信を持って説明できるようになりました」、木村さんは言う。
「やっぱり運動と栄養が大切です。75歳くらいから歩けなくなる人が多く、脚腰がすごく重要なので、歩くことや階段の昇り降りなど、できることから始めてほしいです。何もしないのがあかんということと、筋肉や骨を作るタンパク質を意識して取らなあかんということをこれからも伝えていきたいと思います」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 撮影:上村倫代
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス【身長別】3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。