2025年4月5日(土)ベストボディ・ジャパン国内開幕戦、『モデルジャパン近畿大会』クイーンクラス(50~59歳)で稲家都(いなや・みやこ/51)さんがグランプリを受賞した。稲家さんは大会7年目のベテラン選手で、美容室を開業して21年目、シングルマザーで高校1年生と小学6年生の息子さんがいる。
7年半前、近所にパーソナルジムができ、友人が通って「女性専用ジムで、いいトレーナーさんがいるからおいで」と誘われた。そのトレーナーがベストボディ・ジャパン公認講師の稗田奈央子先生だった縁でコンテストに出場するようになった。
「次男を出産したあとリウマチを発症し、激痛で動けない時期があったんです。痛みが治まって『動けるなら動かそう』と思ったときに友人からパーソナルジムに誘われて通うようになりました。昔から周りにきれいな人が多くて、顔も身体も全部コンプレックス。自分を変えたいと思いました。大会に出ると周りはもっとすてきな人ばっかりで、もっと頑張ろうって思います」
「仕事は9時半から19時まで。子どもが寝たあと、夜中にトレーニングするのが唯一無になれる自分の時間。仕事はハードですが、トレーニングすることで体力がつくから動くことができました」
あるとき、息子に「ママいつも夜おらんけど、どこ行ってるん?」と聞かれた。
「夜のパーソナルトレーニングに連れて行きました。トレーニングしている姿を見て、『ママは遊んでると思っていたけれど、がんばってたんだ』と、理解してくれるようになりました」
二人の息子には自分のことは自分でできるように教えてきた。
「包丁は二人とも保育園のときから使わせました。できたときに褒めると『楽しい』ってなるので、時間がかかっても見守りました。今では上の子はご飯を自分で作ります。子どもたちはやんちゃもしますけど、ママ大好き、というのは伝わってきます。今回は初めて次男が見に行きたい、と大会に来てくれてグランプリを喜んでくれました」
「昔から、諦めずになんでも挑戦し続けていると叶うと信じています。今年は日本一をめざします!」昨年の日本大会で5位だった稲家さんは言う。
「20年前から美容室に来ていただいているお客様の元気がだんだんなくなっていくのを見ると、運動ってすごく大事だなと感じます。トレーニングしている方は美しいし、若いです。お姉さんの選手を見ていて、がんばればそうなれるんだと思うので、私も10年後20年後を見据えて、健康美を伝えられるようになりたいです」
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス【身長別】3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。