「身長が低く、童顔のため男らしくなりたいと思っていました」と語るのは御厨智大(みくりや・ともひろ/25)さん。現在は、ボディコンテスト団体「サマースタイルアワード」のスタイリッシュガイ部門、スポーツモデル部門で活躍しているが、どのようなきっかけから大会に出るようになったのかを教えてくれた。
「コロナ禍で大学がオンライン授業に変わり、時間ができたことをきっかけに、自分を変えたいと強く思い、ボディメイクに挑戦しました。当時の身長154cmに対して体重は52kgで脂肪は結構乗っていました」
「トレーニングでは1種目3セットが10回ずつできたら、重量を上げていくというルールを定め重量を追っていました。胸が弱かったので、胸の種目は4種目行い、ベンチプレス、ダンベルプレス、ペックフライ、ナロープレスなど、様々な刺激を与え強化しました。最後には低重量高回数で追い込むことも意識しました」
トレーニング内容は、ただ数をこなすだけでなく、しっかりと追い込む方法を取り入れていたという。食事管理も徹底しており、自炊を中心に筋肉に良い食材やサプリメントを意識的に摂取していたそうだ。
「サラダ油はオリーブオイルに変え、胸肉を使って低脂質・高タンパクの料理を作っていました。具体的には、ハンバーグ、オムライス、カレーなどをアレンジして食べ、1日のPFCバランスを計算していました。体重×2倍のタンパク質を摂取し、マルチビタミンも毎食取り入れ、ストレスなく食事管理ができています」
その結果、体重48.5kg、体脂肪率5%を達成し、身体の変化を実感できたという。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。
「健康的な食事と運動を継続することで、身体が疲れにくくなり、肌の調子も良くなったと感じています。身体が変わったことで、男としての自信がつき、性格も挑戦的になりました」
「現在、挑戦していることは、特技のけん玉です。紅白のギネスけん玉チャレンジに出るためにSNSに動画投稿をしています。2023年、2024年のけん玉世界大会へ挑戦し、昨年は1000人中193位だった順位を超え、2025年は150位以内を目指しています。また、けん玉の楽しさを広げるため、小学校や学童クラブでけん玉教室を担当しているので、フィットネスとけん玉をつなげられないかと模索しています」
筋トレを通じて自信を深め、これからも挑戦を続ける御厨智大さん。その姿を応援し続けたい。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:佐藤佑樹 写真提供:御厨智大