サプリメントの開発・販売などを手がける株式会社Ultimate Life(本社:大阪市東成区)が運営する24時間型トレーニングジム「GronG GYM 24 緑橋店」が、2025年4月で開店から1周年を迎えた。注目すべきはその継続率だ。2024年4月に入会した会員のうち、約65%が1年間運動を継続しているという。
これは、一般的に24時間ジムにおける1年継続率が4%未満とされる中で、際立って高い数字である(※)。特にトレーニング初心者にとっては、無人環境下で運動習慣を維持するのは難しいとされるが、「GronG GYM 24 緑橋店」ではその課題を覆す形となった。
「人との接点」が高継続率のカギに
同施設では「継続の力を引き出すジム」をコンセプトに掲げ、会員との密なコミュニケーションを重視している。最大4回の無料トレーニングサポートを受けられる制度や、目標達成を応援するイベント、サプリメントの試飲会など、参加型の取り組みが複数展開されているのも特徴だ。
また、トレーニング設備にもこだわりがある。「誰でも使えて、なんでもできる」をコンセプトに、初心者にも扱いやすいマシンを中心に構成。約20種類の有酸素・筋トレマシンが設置され、幅広い目的の運動に対応しているという。
コロナ禍を経た“健康意識の定着”をどう支えるか
コロナ禍以降、健康意識の高まりに伴い24時間型ジムの利用は拡大しているが、ジム通いを習慣化できる人は依然として少数派だ。Ultimate Lifeでは、そうした現状をふまえ、2022年にGronG GYM 24の運営をスタート。和歌山県に2店舗を展開した後、2024年に旗艦店として緑橋店をオープンした。現在、3店舗合計での会員数は約1,800名にのぼる。
トレーニングを継続することの難しさに向き合いながら、「個人が自ら健康を築く力」を支援する取り組みは、今後のフィットネス業界にとって一つの指針となりそうだ。
※Sperandei, S., Vieira, M. C., & Reis, A. C (2016) Adherence to physical activity in an unsupervised setting: Explanatory variables for high attrition rates among fitness center members. Journal of Science and Medicine in Sport, 19(11), 865-956.
取材・文:FITNESS LOVE編集部