4月6日(日)、埼玉県・三郷市鷹野文化センターにて『サマースタイルアワード 2025 新人類』が開催され、安藤忍(あんどう・しのぶ / 44)さんがビキニ(ベティ)部門で1位に輝いた。さらに安藤さんは同部門マスターズクラスでも1位を獲得。大会最後には本大会のマスターズクラスで優勝を掴んだ全選手の中で1名だけが選出されるMVPも受賞し、有終の美を飾った。
本格的なトレーニング歴は1年ほどだという安藤さん。きっかけは仕事中に感じた、とある疑問だった。
「私は仕事でジムとサロンが一体となった施設のセラピストとしてハイパーナイフの施術をしているのですが、そこには多くのボディメイクコンテスト出場者がいらっしゃいます。でも、そんなお客様とお話をしていると生理が止まってしまっていたり、不眠やメンタル不調に悩んでいる方が本当に多いと感じていて。ここまで無理をしないと大会には出られないものなのかと思っていました。同時に、健康的にバランスよく食べながらできないかとも思っていましたね。私は自宅で料理教室も営んでいるので、自分の作った料理でうまく減量できないか実験してみようと思い立ったのがきっかけです。ある種の人体実験ですね(笑)」
セルフ人体実験の結果は…大成功!
得意な料理の腕と栄養知識を生かして臨んだ、はじめてのボディメイクは大成功!約15kgの減量を果たした。
「テーマは『栄養バランスのとれた食生活』。減量期間でも糖質カットは行いませんでした。お米は3食しっかり食べ、その代わりに脂質は少しだけ抑え気味に。甘いものが好きなので、砂糖不使用で工夫をしながらご褒美デザートも楽しんだり。食事はノンストレスで減量期間を過ごすことができましたし、食べても減量はできると分かりました。運動も行いながらですが、最終的には15kgの減量に成功しました!」
安藤さんが出場したビキニ(ベティ)部門は筋量が求められるカテゴリー。日々の身体づくりはどのように取り組んできたのだろう。
「パーソナルトレーニングを定期的に受けながら、有酸素運動では"20秒動いて10秒休む"を繰り返し行うHIITトレーニングに取り組みました。HIITトレーニングの中に組み込まれている種目にはスクワットなどもあったので、有酸素運動と筋トレを同時にできる感覚があって。これが私は大好きで前向きにどんどん取り組むことができました」
料理教室を営む安藤さんが改めて感じた、ボディメイクにおける食事の重要性とは。
「どんなに運動を頑張っても食事に気をつけないと身体を絞ることは難しいと思います。だからといって、極端に制限するのも良くありません。脂肪を落とすにも栄養が必要だと思うんです。闇雲にカロリーを減らすことは良くないと改めて感じましたね。そしてなによりも大敵なのはストレス。自分の気持ちと向き合いながら、食事も運動も習慣化することがボディメイクのコツであると思います」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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