プリっと丸いお尻で会場を魅了した庄司祐子(しょうじ・ゆうこ/41)さんは5月11日(日)、倉敷市民会館にて開催されたベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン2025岡山大会』のウーマンズクラスで、グランプリに輝いた。
ベストボディ・ジャパン協会が運営するボディコンテストのモデル・ジャパン(MJ)は、女性の場合ウエストにくびれのあるスリムな身体かつ、バランスのとれた肉体美と見た目の美しさが評価される大会だ。
落ち込みがちだった毎日が、ヨガによって安定して過ごせるようになったと話す庄司さん。もっとたくさんの方々にヨガの良さを伝えるべく、インストラクターになった庄司さんは、なんと15年前、株式会社ポジティブスターヨガを立ち上げて代表取締役となった。そんな庄司さんに筋トレに目覚め、ボディコンテストに出場するようになった経緯や、育児の多忙な中でボディメイクを行う秘訣を伺う。
コロナ太りから筋トレを始め、ノリで出場したボディコンテストにドはまり!
庄司さんのトレーニングのきっかけは、知り合いからの衝撃の一言だったという。
「久々にお会いした知り合いから『3人目を妊娠中?』と質問されたのです。確かに、子どもを2人産んでから太りました。育児は体力も使いますし、ストレスも溜まります。食べることによって、ストレスを発散させていました。タイミング悪くコロナ禍と被り、外出して身体を動かす予定も入れられず。近所のママ友とランチ会やお茶会ばかりしていた結果、10kg増量していたのでした。『私、そんなに太っているんだ……』と自覚し、ダイエットを決意。パーソナルトレーナーさんの元へ週に2回、通うことにしました」
なんと!庄司さんがボディコンテストの大会に出ようと思ったきっかけは、『富士山』!
「パーソナルトレーニングで頑張っていたときに、富士山に登るイベントがありました。そのときに、自重の負荷に耐え切れず、足を悪くしてしまったのです。そこで痩せないと、とダイエットを始め、『目標があった方が、頑張れるのでは!』と思い、ボディコンテストへの大会出場を決意しました!ジムのトレーナーさんから『一緒に出ましょう!』と誘われ、ノリでベストボディ・ジャパンに出場!楽しかったので、そのまま出場を続けています。ベストボディ・ジャパン選手歴は、今年で3年目です」
今回はちょっぴり、これまでと雰囲気を変えてステージに挑んだ庄司さん。
「いつもは明るい髪色で、明るい水着で『元気いっぱい!』というイメージでステージに立っていました。今回は髪色のトーンを落として、水着も普段より落ちついたイメージを出してみようと、パープルに挑戦してみて良かったです!周りの方々からも『雰囲気が変わって、すてき!』と言ってもらえました。ステージに立つのは3年目になりますが、未だに緊張してしまいます。最初は規定ポーズも脚がガクガクと震えていましたが、今はさすがになくなりました。笑顔が自然になってきたので、ステージ慣れは大事ですね」
子育てが忙しい中でも、自分を鍛えて整える時間をつくる
庄司さんは丸いお尻の美ボディを作り上げたことで、様々なオシャレを楽しんでいる。
「トレーニングは週に2~3回、1時間くらい行っています。部位分けは、上半身と下半身でざっくり分けています。後ろ姿に自信がなかったので背中とお尻を重点的にやりました!背中はラットプルダウン、お尻はブルガリアンスクワットを15回4セットずつ。しばらく続けたらお尻にボリュームが出て、後ろ姿にも自信が持てるようになりました。体型を理由に、着ることを諦める服が減っています。どんな服も着られるようになり、うれしいです!キックボクシングも始め、週に1回通っています」
2児を子育て中の庄司さんは、「スキマ時間でトレーニングしている」と話す。
「子どもが中心の生活なので……家では自分の時間がありません。自宅でのトレーニングは難しいので、子どもが保育園に行っている間に、パーソナルジムへ通うようにしています。岡山大会の直前では、子どもが熱を出してしまって、ジムやエステの予定を全部キャンセルしました。不安が残る中でのステージでしたが、勝ててよかったです。子どもに予定を振り回されるので、子育てをしながらのボディメイクは本当に大変だと感じます。でも今後も上手く時間を使って、ボディメイクを楽しんでいきたいです!スキマ時間を大切にしていて、基本的に階段を選んでトレーニング代わりにしています。普通に登るだけだと前腿に入りやすいので、プリっとお尻を突き出しながら登ったり、一段飛ばしに登ったりして、お尻に効かせてますよ!」
「オフ期は毎日、スイーツを食べています」という庄司さんの好物は『ティラミス』。
「減量期は、筋トレへ行く頻度を週4くらいに増やします。有酸素運動は1日おき。キックボクシングも取り入れて、身体を動かす頻度を上げています。野菜や鶏肉を中心に食べ、間食は我慢!大好きなスイーツやパンも我慢です。普段、毎日スイーツや甘いモノを食べているので、それを我慢するだけでも一気に落ちます。我慢する期間は、大会の1ヵ月前くらいから。食べるときは食べて、制限するときは制限する!と、メリハリをつけてるので、あまりストレスはたまらないですね。育児中は、子どもが食べ残したものをついつい食べてしまいがちなので、我慢しなくちゃ!と思います」
庄司さんは「今年こそ日本一を獲りにいきます!」と意気込む。
「規定ポーズもまだまだで、ベテラン選手には敵いませんが、これからもっと強くなっていきたいです!フリーポーズのバリエーションも増やしたいし、やりたいことはたくさんあります。審査員の方々に『すごく成長したね』と思われるステージングを披露したいですね。私は今年、41歳になりました。あと10年後も『全然、変わらないね』と周りの方々から言ってもらえるように、ボディメイクはずっと継続していきます。私はヨガに出会い、イライラがなくなり、人と比べたりしなくなり、自分自身に自信が持てるようになりました。ヨガは、ボディコンテストとも相性が良いように思います。ボディメイクとヨガは、ずっと続けたい生涯の趣味の一つです」
「痩せてから『今が一番、きれいだね!若返ったね』と言われて、うれしくなりました」と話す庄司さん。子育て真っ只中の忙しい時期でありながらも、自分の身体やメンタル面のケアを怠らず、常に美しい自分を更新し続けている。家族との時間や自分の時間を大切に、『今、何をすべきか』をしっかりと見極め、一つひとつを丁寧にこなしていった結果、自分の目指す姿へ近づいているのだろう。
取材:山口夏織 撮影:岡 暁
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。
-ベストボディ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディ・ジャパン