6月1日、カルッツかわさきで開催された『マッスルゲート神奈川大会』内の高校生限定ボディコンテスト『マッスル甲子園』にて、高校2年生の朴世温(ぱく・せおん/16)さんがメンズフィジーク部門で堂々の優勝を果たした。
元ラグビー部という朴さんは、怪我をきっかけに競技から離れることになったが、そこから筋トレに出会い、人生が一変。
「筋トレにハマってから、インスタでマッスルゲートやマッスル甲子園を知って、自分も出てみたいと思った」
今回の大会に向けての減量期間はわずか2カ月。元ラガーマンらしく体格には元々自信があったが、フィジークに必要な絞り込みには苦戦したという。
「ラグビー部時代の身体からの減量で、初月から3kgずつ落としました。食事は最初は鶏胸肉と雑穀米、みそ汁、卵、野菜。終盤はささみと玄米に変えて、弁当はお母さんが用意してくれました」と話し、食事管理への意識の高さもうかがえる。
減量中も学校生活との両立を怠らず、「今ちょうど試験期間中ですが、トレーニングと勉強はちゃんと両立できていると思います」とキッパリ。
大会当日は母親も応援に駆けつけており、「優勝を報告できて本当にうれしいです」と語る姿からは、家族の支えの大きさも感じられた。
今後の目標について問うと、「今回優勝できたことで自信がつきました。大学生になったらJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会にも挑戦したい」と、すでに次なるステージを見据えている。
高校2年生という若さながら、自ら課題を見つめて対処し、成果を出すその姿勢はまさに“未来のフィジークスター”の風格を感じさせる。朴さんの挑戦は、まだ始まったばかりだ。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介