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28歳・システムエンジニアがメリハリボディでコンテスト初出場初優勝!出張と残業続きの中での気づきと工夫とは

トレーニングしたいのに残業、出張、休日出勤。仕事とトレーニングの両立に苦慮する人は多いだろう。寺内美裕(てらうち・みゆ/28)さんもその一人。「当日まで大会出場を迷った」と、悩みながらフィットモデルデビューを果たした。

【写真】寺内美裕さんの際立つVシェイプ

「ここ3カ月、出張と残業続きの日々。仕事ばかりでトレーニングが思うようにできませんでした」

システムエンジニアとして働く寺内さんは悩んでいた。以前から日帰りの出張はあったものの、最近は1週間単位で長期の出張が増えてきたのだという。出張がない日も残業が多く、8時から17時定時のはずが、早くて19時、たいてい22時まで仕事をするような毎日が続いていた。

「マッスルゲートのレギンスフィットネスに出場した昨年よりも筋肉が落ちて、コンディションも悪く、カットがなくなっていました。肩も脚もむくみがひどく、特に脚はぶよぶよしていて、出場するのが恥ずかしいと悩みました」

寺内さんは、できる範囲でジムへ通った。

「3カ月、土日の週2回は絶対ジムに行こうと決めました。土日は2時間から3時間トレーニング。平日19時に帰ることができた日は1時間~1時間半。大会出場以前の問題で、トレーニング頻度が落ちたことと、仕事の時間が長いことで、血行が悪くなったことを実感しました。基本は3分割で、脚・お尻、肩、背中ですが、最後の1、2カ月はむくみや血流改善のために、脚・お尻を多めにしました。脚・お尻→肩→脚・お尻→背中、という感じです」

昨年までとは全く違う状況の中で、トレーニングに対する意識も変わったそうだ。

「昨年は週5、6日トレーニングしていて、ジムは行って当たり前、義務感で行く感じでした。今回あまり行けない状況になって、運動することがストレス発散になり、ジムに行くことができた日は追い込むというよりは楽しみ、汗を流してすっきりすることができると気づきました。小さいジムなので、会員さん、トレーナーさんたちとおしゃべりすることも大切な時間でした」

「限られた時間の中で、日々の生活にフィットモデルを取り入れることを意識してきた」という寺内さん。

「自分のことを鏡でよく見るようになって、自分の身体のゆがみに気づきました。巻き肩、左半身が硬い、猫背やストレートネックというのもわかるようになって、『今、鏡で見ている自分は、ステージに立ったとき恥ずかしくないか?』と自問するようになりました。日ごろガニ股で歩き、ガニ股で座っていると、それがステージで現れて、『普段はガサツな人だな』と伝わってしまうと思って、日ごろから女性らしく振舞うよう意識するようになりました。美しい40代50代になれるよう、所作には気を付けたいなと思っています」

当日はジムのオーナー、トレーナー、会員さんたちの応援があったそうだ。

「ヘアメイクが終わって予想以上に化粧映えしたことでテンションが上がり、大会出場を決心することができました。当日朝、皆さんがジムに集合して応援に来てくれると知ったときは本当にうれしかったです」

寺内さんは6月8日(日)、ルミエールホールで行われた『第3回JBBF大阪府フィットモデルオープン大会』で見事優勝。出張や残業を乗り越えて、できる範囲で取り組んだことでたくさんの新たな気づきを得たという経験は、同じような状況で競技に取り組む選手たちの指針にもなるだろう。

寺内美裕さん

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 撮影:sa180h(Instagram:@sa180h)

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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