8月9日(土)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『SUMMER STYLE AWARD 2025 東京予選』が開催され、渡邉貴美(わたなべ・きみ / 48)さんがビキニモデル部門マスターズクラスで1位に輝いた。さらに渡邉さんは同部門のオープンクラスにも出場。こちらでも3位入賞を果たした。
今シーズンの初戦となった今大会に向けて強化を図った部位を伺った。
「昨年の冬に出場した大会ではフィードバックとして、お尻の外側の筋量不足を指摘されました。また、上半身は肩の丸みがもっとほしいと伝えられていて。そのため今回はお尻と肩の強化に励みました。毎日のトレーニングのおかげで、肩の丸みや背中からウエストにかけるVシェイプはかなり改善されたと思います。ウエストもこれまで以上にくびれるようになったんですよ」
『筋肉をつける=決まった回数をこなす』ではない
肉体改造に成功した裏には、これまでの方法からトレーニングでの追い込み方の一新があった。
「肩のトレーニングはこれまでもやっていましたが、追い込み方を変えました。例えばサイドレイズであれば、自分の肩が燃える感覚になるまで。決まった回数をこなすということにこだわらず、自分の限界まで頑張ることを意識していました。また、肋骨周りにある前鋸筋は、普段の姿勢から意識改善をしたり、ストレッチとかコンディショニングという側面からも見つめ直しましたね」
大会では引き締まった身体を披露した渡邉さんだが、実は大のお酒好き。
「いつも減量中はお酒を断つのですが、実は今回は少し呑んでしまっていました(笑)。夏で汗をかきやすく、体重もスイスイと落ちていったので、禁酒は減量開始時の1カ月だけ。おかげでぐっすり眠れるようになりました。」
お酒好きな人にとって、禁酒は精神的にもハードルが高いように感じる方は少なくないはずだ。
「私は日本酒やワインがとくに好きなのですが、これらのお酒は糖質も多いので、お腹がたるみやすくなってしまいます。お酒好きにとって禁酒は、『ストレスの溜まるイベント』と思われがちですが、私は朝必ず走り、有酸素運動をすることでストレス発散をしていました。朝から活動的に動き、たくさん汗をかいてシャワーを浴びる。サッパリとした状態で日中を過ごせば疲れて夜も入眠しやすくなりますよ。どうしても我慢ができないときはハイボールを1杯だけ呑んだりして、自分のご機嫌をとってあげてもいいと思います」
『呑兵衛』でも工夫次第でボディメイクは成功することを証明してくれた。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:北岡一浩
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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