8月9日(土)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『SUMMER STYLE AWARD 2025 東京予選』が開催され、藤井聖羅(ふじい・せいら / 26)さんがビューティーフィットネスモデル部門ショートクラスで2位に輝いた。
20歳から芸能活動をしているという藤井さんがボディメイクを始めたきっかけとは。
「芸能活動を始めた当時は地下アイドルをしていました。職業柄、人に見られることが多いので細身ではあったのですが、ライブのためにも体力をつけたいという思いからトレーニングを始めたんです。同時に、細いだけではなくメリハリのある身体にもなりたいという気持ちも強かったですね。現在は『アソビシステム』という芸能事務所でモデルと演技のお仕事をしています!」
筋トレをしても周囲には気づかれない悔しさがエネルギーに
アイドル卒業後はボディコンテストへの出場も始めた藤井さん。
「はじめはベストボディジャパンに出場をして日本大会まで駒を進めることができたのですが、メリハリのある身体というよりは細身をキープするような形になっていて。そのためか周囲からも自分から話してようやく ”トレーニングしてるんだぁ” と言われるほど、ボディメイクに取り組んでいることに気づいてもらえなかったんです。自分ではかなり頑張っているつもりだったので、なんだかその反応が悔しくて。”せっかく頑張るならならみんなにも気づいてもらえるくらいやろう!” と決心したことでより本格的な筋トレに取り組むようになりました」
今大会では肩や背中を中心に、上半身のボリュームアップを図った。
「お尻のトレーニングは以前から取り組んでいたのですが、肩のトレーニングはあまりしたことがなかったので上半身を強化しました。特に肩のトレーニングではサイドレイズをたくさん行いましたね。肩が大きくなるとウエストも細く見えるようになるんです。私は体質的にウエストが引き締まりにくいので、その分まずは肩を大きくしてスタイルがよく見えるような工夫をしました」
大会当日は美しいプロポーションを披露した藤井さんだが、ボディメイクを始めて以降、全てが順調に進んだというわけではない。
「『大会で良い結果を収める=ボディメイクの成功』のように結果に固執して考えてしまっていたときは、上手くいかないと落ち込むことも多かったんです。でも、精神的にも追い込まれると痩せなくなって。体重の変化がなければ、”毎日頑張っているのに” とストレスが溜まることもしばしばありました。でも、仲間を増やしたり知識を増やすことでそのような不安や考え方は徐々に解消していきました。仲間がいるから今は前向きな気持ちになれますし、結果ではなく自分の身体とフラットに向き合うことがボディメイクを成功させる上で大切なことになると思います!」
前向きな気持ちをキープすることがボディメイクで成功の鍵を握る。
「フィットネスを通してたくさんの方が健康に暮らせる手助けになるような発信をしていきたい」と前を向く藤井さんの今後の活躍に注目だ。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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