キラキラとした舞台で1年の努力の成果を競う「ベストボディ・ジャパン」。昨日行われた東京大会のベストボディ部門で上位入賞を果たしたのは、長藤綾子(ながとう・あやこ/59)さんだ。これまで日本大会でグランプリ、準グランプリと数々の栄冠を手にしてきた長藤さんは、今シーズン“クイーンクラス(50~59歳)”での最後の挑戦に臨んでいる。
「今年はクイーン最後の年なので、これまでの思い出を出し切れるように頑張りたいと思っていました」と、ステージ後に語った長藤さん。
振り返れば、ジャカルタ在住時の運動不足をきっかけに始めたトレーニングから十数年。最初は「ただ楽しいから」と通っていたジムも、やがてボディメイクへの情熱へと変わり、2014年の初出場以降、毎年欠かさずベストボディ・ジャパンの舞台に立ち続けてきた。
「最初はビキニで立つことに抵抗がありました」と話していた過去もあったが、今ではコンテストは生活の一部となり、「1年のランドマーク」として日常を支える存在に。父の死や母の病気、自身の怪我や気胸など数々の試練を乗り越えながらも、常に大会を目標に前進してきた。
今大会を終えた長藤さんは、来年のステージを見据える。
「次はプラチナクラスにも出場していこうかなと考えています。60歳を過ぎても、なるべく身体が進化していけるように努力を続けたいです」
実際、コンテストを始めてからは生活習慣や体力が大きく変化し、周囲からも「同世代と比べて元気だね」と声を掛けられることが増えたという。外見の美しさはもちろんだが、その裏にある継続力と挑戦する姿勢こそが、長藤さんの真の“健康美”なのかもしれない。
クイーン最後の年を飾る長藤綾子さん。日本大会、そして次の舞台となるプラチナクラスで、長藤さんはどのような進化を見せてくれるのか――挑戦はまだ続いていく。
取材:FITNESS LOVE編集部