2025年8月23日(土)にNEW PIER HALLで行われた”健康美”をコンセプトにしたボディコンテスト『ベストボディ・ジャパン東京大会』。その中でも、くびれたウエストとバランスの取れた身体を競い合うモデルジャパン部門のガースズクラス(18〜29歳)で見事にグランプリの栄冠を勝ち取ったのは種村美穂(たねむら・みほ/29)さん。
グランプリ獲得と新たな挑戦
「昨年、茨城・水戸大会のベストボディ部門でグランプリを獲得して以来、知人からの応援をこれまで以上に強く感じるようになりました。それが大きな励みになって、さらに真剣にボディメイクに取り組む原動力になっています!」
地方大会では何度もグランプリを手にしているものの、一年の集大成である日本大会では、3年連続で決勝戦に届かず悔しい思いをしている種村さん。
悔しさはあったものの、会場の両国国技館の大舞台に立ち、ランウェイを心から楽しんで歩くことができ、ステージに立つことが改めて好きだと実感したと話してくれた。
結果に苦戦する種村さんに転機を与えたのは、ベストボディ・ジャパン公認講師からの一言だった。
「”あなたは絶対にモデル部門よ!”と声をかけていただき、体格が細すぎるという指摘もあって、よりシェイプした身体が評価されるモデル部門に思い切って方向転換を決めました。年齢的にも今年がガールズクラス最後の挑戦になるので、”やり切る”と決意しました」
転向に合わせて食事やトレーニングも見直した。以前は増量を意識していたが、今年は約4カ月で−5kgの減量に成功。無理なく体重を落としながら、ヒップや背中に筋肉をつけつつ、健康的で美しいシルエットを意識したという。
成長と変化の1年
昨年課題だった華奢な上半身やヒップラインも改善。背中や胸のトレーニングで厚みを増し、ヒップは高さを意識したトレーニングで見違えるほどの変化を遂げ。むくみやすい脚はストレッチやマッサージでケアし、より引き締まった下半身を目指している。
「身体の成長もありますが、最も変わったのは心の部分かもしれません。以前は”辛さ=努力”と考えていましたが、今は自分を大切にしながら積み重ねることが結果につながっていると実感しています」
日常の習慣と財産
普段は仕事終わりにジムへ通い、週2〜3回・2時間ほどのトレーニングを継続。ヒップや背中を中心に部位ごとにローテーションし、寝る前は脚のストレッチやマッサージを欠かさない。
「食べることも好きなので、管理はしつつも楽しみも取り入れています。先日のチートデイには人生で初めての二郎系ラーメンを食べてワクワクしました(笑)」
コンテストを通して得られた最大の財産は『運動の習慣化』。食生活やライフスタイルも大きく変化し”年齢を重ねても健康でいよう”と強く思うようになった。
ボディメイクが教えてくれたこと
「ボディメイクは誰にでも挑戦できます。小さな変化が自信につながり、自分を好きになれるきっかけになります。私自身もネガティブ思考でしたが、筋トレやコンテストに出合って前向きに変わることができました」
小さな積み重ねが確かな成果へとつながり、人生そのものを豊かに変えていく。今年でガールズクラス最後の日本大会に挑む種村さんは、悔いのないよう、一日一日を大切に過ごしながら挑戦を続ける。
文:林健太 写真提供:FITNESS LOVE、種村美穂
執筆者:林健太
パーソナルトレーナー、専門学校講師、ライティングなど幅広く活動するマルチフィットネストレーナー。マッスルゲートにも出場経験あり。
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