サマスタ選手 コンテスト

24歳・”高身長172㎝ビキニボディ”でコンテスト入賞 夫婦でペア部門出場も「一緒に頑張れたことが何よりの宝物」【筋トレ】

172cmのスラリとした身体と堂々としたポージングでステージに立つ瀬川唯(せがわ・ゆい/24)さん。8月31日(日)に行われた『サマースタイルアワード(以下サマスタ)京都予選』ではルーキービキニ部門で2位、ビキニモデルオープン部門で3位、ペアモデル部門で2位と3部門で入賞を果たした。女性専用パーソナルジムの代表であり、現役トレーナーとして活動する瀬川さんは健康第一を貫く姿勢で、多くの女性に新しいボディメイクの価値観を届けている。

【写真】瀬川唯さんの引き上がった丸みのあるお尻

瀬川唯さん

今回の調整はホルモンバランスの影響もあり、必ずしも理想通りとはいかなかった。だが薬で周期をずらす方法は選ばず、あくまで健康を優先したという瀬川さん。炭水化物の取り方や血糖値の安定を意識し、疲労や浮腫みを徹底的にケア。その中で自分なりのベストを発揮したことに大きな満足感を得た。

「極端な制限は絶対にしないようにしています。完璧を目指すより、身体に悪いことをひとつずつ取り除くことの方が大事だと思います」

10代のころはSNSで見た極端なダイエットに振り回されたこともあったが、16歳から続けてきたトレーニングの習慣が、今の健康ベースの考え方につながっている。

長身を生かすシルエットづくり

瀬川さんは身長が高い分、メリハリを出すのが難しい。そのため肩や背中を重点的に鍛え、アウトラインを強調することにこだわっている。また、強みであるヒップは「丸み」を意識し、バランスを崩さないため鍛えすぎないようにしているという。

「お尻は四角くなりやすいから、筋肉と脂肪のバランスを大事にしています。肌の質感も含めて、女性らしさは丸みと余白にあると思うんです」

女性専用トレーナーとして数多くの悩みを聞いてきた経験から、無理な制限や医療依存のリスクも知っている。

「きれいになりたいのに、その過程で自分を嫌いになってしまう人が多いんです。だからこそ、ボディメイクは楽しむもの。小さな変化を喜んで、自分の好きな部分を増やしていってほしい」

SNSにあふれる正解らしき情報に流されず、自分に合った方法を見つけてほしいというのが瀬川さんの一貫したメッセージだ。

夫婦となって挑んだペアモデル部門、深まった絆

前回出場した『サマスタBODY MAKE CUP KANSAI』では、15歳年上のパートナーと「カップル」として出場したが、今回は「夫婦」として出場した。

「何か2人で頑張れることがしたくて、サマスタに一緒に出場を決めたんです。トレーニングや散歩、食事、ポージング練習を共に重ねる日々は、全部がすごく良い時間でした。フリーポーズにプロポーズのシーンを入れたのも大切な思い出。結果以上に、一緒に頑張れたことが何よりの宝物です」

ペアモデル部門の出場は夫婦の絆を深める経験となった。

そんな瀬川さんは今秋、新たに女性専用ジムをオープン予定だ。ボディメイクを『心と身体を磨く習慣』として伝え、健康を犠牲にせずに輝ける女性を増やしていきたいと考えている。

「ボディメイクは自分磨き。これからも頼れる存在でいられるように挑戦を続けます」

ステージでの輝きも、日常の積み重ねも、すべては健康ベースの哲学に根ざしている。瀬川さんの姿は、無理のないボディメイクのあり方を示す、新しい指針となりそうだ。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない

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取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁

執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに挑戦中。

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