弁護士として多忙な日々を過ごしながら、ボディメイクに真摯に取り組み続ける溝上聡美(みぞかみ・としみ/53)さん。
仕事の合間を縫ってトレーニングに励み、9月28日(日)に高知県で開催された、『ベストボディ・ジャパン高知龍馬大会』のクイーンクラス(50〜59歳)で優勝を飾った。
【写真】溝上聡美さんのキュッと引き締まった美しいくびれボディ
「11月にある日本大会の3〜4カ月前から週6回、トレーニングを行っています。少ない時期でも週に2回の筋トレ。そこにヨガやウォーキングレッスンを生活に取り入れています」
取材日はちょうど日本大会より前。どのような内容でボディを作り上げているのだろう。
くびれ作りの腹筋は多角的なアプローチで
パーソナルトレーナーの指導のもと、脚・お尻・背中・肩・腹筋まわりを中心に、1回のトレーニングで2部位を集中して鍛えるスタイルだ。くびれ作りに欠かせない腹筋に関しては、いろいろなアプローチを行っているのだそう。
「大きな種類でいうと2種目ですが、1種目の中に違う動作のものがプラスされていくような感じです。たとえば、まっすぐ起き上がる腹筋をした後、インターバルを置かずに起き上がってから上体をひねる動作を加えるとか。1セット15〜20回で設定し、3セットずつ行っています」
トレーニングを始めてから最も大きな変化として、溝上さんが挙げるのは姿勢の改善だ。腹筋や背筋の強化によって、姿勢を維持するための筋力が備わったことは、「美しさだけでなく、日常生活の質の向上にもつながっている」と話す。
「寝た姿勢からの起き上がりや立ち上がりの動作がスムーズになり、良い姿勢を自然に保てるようになりました。また写真を撮られるとき、姿勢が良い状態で立てるとそれだけで美しさが増します」
ボディメイク継続のカギは「肯定的に捉えて褒める」こと
一方で、溝上さんは「継続」において過度な期待を持たない姿勢を大切にしている。たとえ1回しかできなかったとしても自分を責めず、「1回でもやった自分はえらい」と肯定的に捉えているそうだ。
体調が優れないときは無理をせず休み、頑張れるときにしっかり取り組むというメリハリを意識。こうしたアプローチが、長くボディメイクを続ける上での大きな支えとなっている。
溝上さんの取り組みは、ボディメイクが単なる見た目づくりにとどまらず、姿勢や筋力といった身体機能を高め、日常生活そのものを豊かにするものであることが伝わってくる。
筋トレ初心者やこれから身体づくりを始めたい人にとっても、無理をせず、自分を認めながら続ける姿勢は大いに参考になるはずだ。
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取材・文:小笠拡子 大会写真:山口夏織
小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉観戦が大好きなので、毎月コツコツ大会鑑賞の貯金をしている。
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