「夕食後にチョコやスナックを食べる毎日で、鏡を見るのが嫌でした」
夜勤をこなしながらも、ボディコンテスト出場を決めた看護師の具志堅京香(ぐしけん・きょうか/33)さん。初めてのコンテストは今年の6月の『サマースタイルアワード(以下サマスタ)関西新人類』。ビューティーフィットネスモデル部門での挑戦で4位となった。その後もサマスタへ出場を続けて、11月9日(日)に大阪市のドーンセンターで行われた『サマスタ関西予選』では同カテゴリー2位へと順位を上げた。

もともとは夕食後のチョコやスナックがやめられず、運動をしても変化が出ないダイエット迷子だったという。
ピーマン尻が丸くてきれいなお尻に変化
筋トレを始める前は、ヨガや暗闇フィットネスをしても続かなかったという具志堅さん。運動自体は苦手ではなかったが、看護師という多忙な仕事の中で、つい夜の間食がやめられなかった。
「夕食後にチョコやスナックを食べる毎日で、鏡を見るのが嫌でした。身体も重たくて……。それでYouTubeを見ながら自重トレを始めたんです。でも身体も体重も変わらなくて。今思うと自己流でやっていたので効果が少なかったのかもしれないですね」
転機となったのは、看護学校時代の友人が通っていたパーソナルジムを紹介してくれたこと。
「着やせするタイプだったので、周りからは細いって言われてたんですが、実際はお腹が寸胴で下半身はセルライトだらけ。でもパーソナルジムのコーチの指導で、少しずつ身体が変わっていくのを感じました。自己流ではなくて、プロに指導してもらう大切さを実感しました」
数カ月後、友人から「ピーマン尻だったのが、丸くてきれいな形になったね」と言われた瞬間、初めて大きな変化を確信できたという。
筋トレでネガティブ思考が変化
看護師である具志堅さんは、不規則な生活ながらもジム通いを続けている。
「夜勤が月に5〜6回あるので、夜勤明けの夜にジムに行ったり、日勤終わりにそのままジムに行けるよう着替えを持って出勤しています。予定がない日はほぼジムですね。でも夜勤入りの日は体力的にも大変なので、トレーニングオフの日と決めて、無理のないリズムで続けています」
忙しいと後回しになりがちな筋トレだからこそ、日常の小さな工夫が大切になるのだろう。また、具志堅さんはトレーニングを重ねるうちに、身体だけでなく、心にも変化が生まれたという。
「以前は何でもネガティブに考えていたけど、今は前向きに物事を捉えられるようになったんです。クリーンな食事を続けると感情も安定するし、コーチが超ポジティブなので、その影響もあるかもしれません。筋トレって、本当に幸せホルモンが出るんだなと実感しています」
最後に『サマスタ関西予選』の率直な感想を伺った。
「今回は2位になることができましたが、筋量、マッスルコントロール、ポージングや表現力……。全てを取っても1位の方との差を感じました。11月29日(土)-30日(日)に行われる決勝大会にも出場するのですが、背中の広がりやアウトラインを磨いて、表現力を上げたいです。そして来年は、ビューティーフィットネスモデル部門に加えて、ビキニ部門にも挑戦したい。楽しみながら身体を作り続けていきたいです」
夜勤明けでもジムに立つ、ジムにすぐ行ける用意をして仕事へ行く。そういった日々の積み重ねが大きな変化を生むのだろう。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。
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