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北海道の23歳・看護師がビキニ世界選手権で5位に入賞 「死に物狂いで頑張りました」ジュニア最後の年に結果を残す

北海道で看護師として働きながら、ビキニフィットネス選手としても活躍する成田楓(なりた・かえで/23)さん。今年の8月24日に開催された『JBBF日本ジュニアフィットネスチャンピオンシップス』のビキニフィットネスで優勝するなど、注目の選手だ。

そんな成田選手が、先日11月13日~17日(現地時間)にスペイン・サンタスサンナで開催された『IFBB世界フィットネス選手権』に日本代表として出場。一般158㎝以下級では入賞ならずだったが、ジュニア21~23歳160㎝以下級では世界のビキニ選手相手に奮闘し5位に入賞する活躍を見せた。

【写真】看護師・成田楓さんの“ジュニア日本一”のビキニ姿

成田楓さん

「念願だった世界のステージに立てて、感無量です。今年はジュニアで挑戦できるラストチャンスだったので、死に物狂いで頑張りました」

成田さんにとって、今回は初めての世界選手権。会場に立つまで実感が湧かなかったと言うが、SNSで見ていたヨーロッパの選手たちが目の前に現れ「本当に世界に来た」と衝撃を受けたと話した。世界選手権は骨格も仕上がりも、日本選手とは異なる選手ばかり。「生で観たいと思っていた選手たちのウエストが、本当に細くて驚いた。画像加工じゃなかった(笑)」と興奮した様子だ。

また、成田さんが今回最も驚いたのは大会の進行だ。日本のように予選→比較→決勝と区切られず、1カテゴリーを一気に決勝まで進める方式。パンプアップができるのも最初だけで、気づけば決勝呼び出しが始まっていた。

「係の人に『動かないで』と言われたので待っていたら、そのまま名前を呼ばれてステージへ。展開が速すぎて、状況が飲み込めないまま決勝戦の最中でした」

それでも緊張はしなかったという。「ビキニはステージに立つ瞬間が一番楽しい。憧れの場所だからワクワクの方が大きかったです」

今回の世界選手権は、日本のジュニアチャンピオンとなった8月の大会から約2カ月半後。その間、特に注力したのが“肋骨の開き”だ。大会前にピラティスに通って呼吸レッスンを受け、短期間でも改善を実感。肋骨の引き締めに成功した。

初の世界の舞台は、収穫は大きかったと話す成田さん。この経験を糧に、さらなる飛躍を狙う。

「世界一になりたいとはまだ思っていません。でも、日本では必ず結果を残したい。いずれはオールジャパンでも優勝したいですし、グランドチャンピオンシップスでもTOP6には必ず入りたい。私にとって競技は“人生”そのものなので、中途半端にせず、人生をかけて取り組みます」

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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執筆者:山口夏織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。

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