11月30日(日)、『サマースタイルアワード2025 JAPAN PRO GRAND PRIX』ビキニモデルプロ部門(身長別)の初代日本女王に、航空会社勤務の赤西麗美(あかにし・れみ/29)さんが輝いた。赤西さんの緻密に造形された艶やかな肉体美は、国内外を飛び回りながら作られたものだ。

「舞台上で金子賢さんからメダルを受け取るとき、『やっと日本一だね』と声をかけられて。涙をこらえるのが大変でした」
忙しい生活でもできる“隙間時間ボディメイク”
赤西さんは、月平均70時間、ハイシーズンには90時間近いフライトをこなしながら、コンテストボディを作る。そのため、トレーニング時間だけでなく、日常生活も工夫を凝らす。
強みとなったくびれを作ったのは、ピラティスの呼吸法を応用した「呼吸で肋骨を締める」習慣だ。
「息を吐き切り、肋骨を内側に巻き込むように締めてキープすることで呼吸筋を鍛えています。元々、肋骨と骨盤の間が非常に狭く、くびれができにくいのですが、暇なとき・寝る前・身体が固まったときなど、こまめに行ってきたことでボディラインが変わりました」
トレーニングは週2〜3回、1回1時間半。短時間で結果を出す鍵は、「中重量×高レップ×集中」だ。
「15〜20回できる重さを選び、効いている感覚を最大に感じながら追い込むことを意識しています。3〜4種目、最大で3セット。高い集中力が保ち続けられる限界での構成にしています」
不規則な生活や気圧の影響はむくみやすく、フライト後は1〜2kg体重が増えることも。
「塩分や油分の多い食事を避けて、こまめに水を飲むようにしています。トマトジュース、緑茶、コーヒーなど利尿作用のある飲みものも意識的にとります。苦手だったセルフケアも、マッサージボールを常に持ち歩き、習慣化しました」
赤西さんはビキニモデルとビューティーフィットネスモデルの2カテゴリーで出場を続けており、それは今後も継続する方針だ。
「表現性や理想とする肉体はビューティーフィットネスモデルですが、体型的にはビキニが合っているんだなと(成績を通じて)わかりました。でも、好きと得意が違うとしても、諦めずに両方に挑戦していきたいです」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材・文:にしかわ花 撮影:舟橋賢
執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』『Womans'SHAPE』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーとエクサイズでボディメイクに奮闘している。
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