ベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン日本大会』で2連覇中だった井上恵理子(いのうえ・えりこ)さん。“絶対女王”として迎えた今年11月23日(日・祝)開催の同大会では、3連覇はならず5位入賞に終わった。
結果だけを見れば悔しさが残るが、井上さん自身は「やるべきことはすべてやった」と振り返る。見直したのはトレーニング頻度の設計と、半年前から取り組んだ“むくみ管理”。競技者のみならず、日常的にボディメイクに取り組む人にも通じる取り組みである。

変化させたのはトレーニング頻度とむくみ取り
日本大会への出場は、ベストボディ・ジャパン公認講師という立場もあり、井上さん自身にとって簡単な決断ではなかった。2連覇中の女王として、結果だけでなく“姿勢”も問われる立場。それでも6月、最終的に出場を決意する。
「挑戦して後悔するより、挑戦しなかった後悔の方が残ると思ったんです。出ると決めた以上、中途半端が一番嫌でした」
今回、食事内容はこれまでのルーティンを大きく変えていない。一方で、変化を加えたのがトレーニング頻度と休みの頻度だ。
「筋肉を休めることは大事なんですけど、今年は休み方を見直しました。下半身の翌日に上半身、その後1日休んでまた下半身、という感じで交互に回して、ジムに行く回数を増やしていました」
もう一つ、大きくこれまでと変えた点はむくみへのアプローチだ。これまでは大会1カ月前から行っていたケアを、今回は半年前から定期的に行った。
「今年は、むくみ取りをかなり重視しました。特にインディバ(※)は、身体から余分な水分を抜いて、脂肪を柔らかくして血流を促進できるため重宝しました」
※高周波温熱機器。血行促進や冷え、むくみ改善などが期待できる。
むくみは脚のラインや下半身の印象に直結し、比較審査では特に差として現れやすいと語る。放置すれば冷えやセルライトにもつながるため、定期的にリセットすることで、むくみにくく冷えにくい状態を作ってきた。
さらにこのむくみ取りは、ボディコンテスト競技者だけでなくトレーニングしている全ての人に有効だと井上さんは話してくれた。
「トレーニングや食事を頑張っている人ほど、むくみを軽視せず、日常的にケアしてあげるだけで身体の印象はかなり変わると思います。大会に出ない人でも、ボディメイクをしているなら本当に大事なポイントだと思います」
井上さんは2026年、ベストボディ・ジャパンの“実力勝負”のプロ部門に挑戦する予定。ここから第2の挑戦がスタートする。
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取材・文:FITNESSLOVE編集部 撮影:高坂裕希 写真提供:井上恵理子










