11月23日(日)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『サマースタイルアワード 2025 最終予選』が開催され、冨田晃代(とみだ・あきよ / 53)さんがビューティーフィットネスモデル部門マスターズクラスで3位に輝いた。トレーニングを始める以前も「決して太っていたわけではなかった」と話す冨田さん。しかし、長年とあるコンプレックスを抱えていた。

「お尻や太ももが太く『下半身デブ』なのがコンプレックスでした。美容外科で脂肪溶解注射をしたり、運動にも取り組んだことがありましたがどれも効果は感じられなくて……。そこで目をつけたのが歩き方だったんです。ウォーキングレッスンを受講し、正しい歩き方を身につけただけで体重と見た目が大きく変わりました。今まで持っていた洋服も捨てるほどで、ズボンはブカブカで動くと落ちるほど変わったんです」
姿勢で体型は大きく変わる
なぜ、歩き方の改善一つで体型が大きく変化したのだろう。
「歩き方を改善することで、骨盤周りが安定し、悪かった姿勢の改善にもつながったのだと考えています。思い返せば、歩き方なんてこれまで教えてもらったことがなかったですが、身体作りにおいて非常に重要な要素なのだと実感しました。そのほかにも何か取り組みをしたと思われるかもしれませんが、食事制限はゼロ。元々ジュースやお菓子は食べないタイプですが、それでも驚きの成果だと思っています」
約20年間続けていた体型維持の方法は間違っていた
本格的にボディメイクを始めたことをきっかけに、食べることの大切さを学んだという冨田さん。それまでの20年間は誤った知識で体型維持を続けてきてしまっていた。
「自分の中にある変なダイエット理論でお米を取らないことを続けてきてしまっていました。でも、お米は食べないくせに、菓子パンやお酒は食べ飲みしていて。今思えばめちゃくちゃな食生活ですよね(笑)。それが原因で腸内環境も悪く、お腹を下すことも多かったんです。筋トレを始めてからはお米もちゃんと食べないといけないことを知りましたし、お米を食べるようになってからは便通も良くなりました」
健康的な食事の摂取とストレスフリーな生活は、身体に大きな影響を与えることを体感した。
「正直、姿勢や食生活の改善は大変でした。でも、頑張ってよかったなと心から思います。しっかり食べて、運動をすることはこれからの健康に直結します。食べていないときは皮膚にハリがないどころか、仕事のストレスも重なりボロボロな状態だったんです。いつも背中や腕を引っ掻いていた生活もなくなり、コンテストに出られるまでの肌と体型を手に入れることができました!」
炭水化物の摂取はダイエットの敵では決してないと、冨田さんの経験から学べる。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:舟橋賢
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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