「健康であることは家族、周りの人、みんなが幸せでいる条件だなと思っています」
岩手県盛岡市で開催された『JBBFオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス2025』、ビキニフィットネス163cm超級で4位入賞した西村裕子(にしむら・ゆうこ/47)さんが話す言葉は重く、実感がこもっている。
【写真】くびれボディ&長い手足で魅せた西村裕子さんのステージ写真(9枚)
本格的なトレーニングのきっかけは新型コロナウイルス感染症
西村さんは、元々身体を動かすのが好きで、『痩せたいな』、『モデルさんのような体型になりたいな』、とジムに通っていた。その考えが変わったのは4年前だ。
「コロナに感染して重症化し、死を覚悟するほどで、1カ月入院しました。脚の筋力がごっそり持っていかれて、『病気になると身体ってこんなに元気がなくなるのか』と驚き、ショックを受けました。『もう一度しっかり身体づくりをしないといけない』と、筋力をつける必要性を感じて、本格的にトレーニングに取り組み始めました。家族のために健康でいないと、という思いも大きかったです」
現在はしっかり準備して週4回の筋トレ
本格的にトレーニングを始めたころは、「ストレッチもせず『早くトレーニングしたい』と勢いでやってしまうことも多かった」という西村さん。
「大会に初出場した一昨年、ブルガリアンスクワットをしているとき、膝に違和感がありました。気にせずやっているとだんだん腫れてきて翌日から歩くのが難しくなり、スポーツ整形で診てもらうと『軟骨損傷』と言われました。しばらくトレーニングができず、身体のケアの重要性を痛感して、それからはトレーニング前にしっかりストレッチするようになりました。特に脚の日は長めに20分くらい、股関節周りを重点的にほぐしますし、背中の日はポールを背中の中心に置いてバランスを取るようにほぐしていきます」
現在は週4回、1時間半で4分割のトレーニング。曜日ごとに、背中、胸・肩、ハムストリング・お尻、休み、脚、休み、休みというスケジュールだ。脚トレの後はしっかり回復させることも意識しているそうだ。
西村さんは朝昼の食事メニューを固定している。
「ササミにしょうゆと刻み生姜を入れて、低温調理しています。他は白ご飯、卵、ブロッコリーなど家にある野菜です。食べられることの喜びが大きくて飽きないですし、ちょっと味を変えたり、違うものを入れたりすると体重増減の原因がわかりにくくなるので基本的にあまり変えていません。減量期になると私は朝昼晩同じ食事ですが、普段は家族みんなで会話を楽しみながら、同じものをいただいて一日を終えます」
生涯健康でい続けることが大きな目標
「コロナで入院中、2年生だった娘、5年生だった息子には電話で泣きながらお休みを言うくらい、寂しい思いをさせてしまいました。主人も家のことを全部引き受けてくれ、子どもたちはそれぞれ頑張ってお手伝いしてくれて、娘も『令和のおしん』のように洗濯機を回してくれました。その姿に、何が何でも元気になって早く帰宅しようと思いました。退院して帰宅したときの『おかえり』が本当にありがたかったです」
西村さんは言う。
「生涯健康でい続けるというのが私のひとつの大きな目標です」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
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取材:あまのともこ 撮影:中原義史
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。











