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抜群プロポーションで一気に日本のコンテスト最高峰へ! ビキニNEWスター・岩崎有希のバキバキかつ丸みのあるボディ「日本一はもちろん、世界にも挑戦したい」

2024年にビキニフィットネス選手としてJBBFデビューをすると、翌年2025年にはJBBF最高峰のフィットネス選手権『グランドチャンピオンシップス』で4位入賞と一気に階段を駆け上がった岩崎有希さん。ビキニ女王の安井友梨さんや長瀬陽子さんらも注目する“NEWスター”に、筋トレを始めたきっかけから昨年の躍進、トレーニングの考え方までをインタビュー。聞くと、岩崎さんがボディメイクを成功させた大きな要因はピラティスでの機能改善にあった。

【写真】岩崎有希さんのバキバキかつ丸みのあるビキニボディ(ステージ写真6枚)

岩崎有希さん

──まずは、2025年のシーズンを終えての率直な感想から聞かせてください。

岩崎 昨年はオールジャパン2位、グランドチャンピオンシップス4位という結果をいただけてとても納得しています。ステージに立っているときって、他の選手と比較してどう見えているか分からないんです。だから、終わったあとに動画を見たり、世界選手権の映像も見たりして、全部つながっていったというか。「あ、これはこういう評価になるよね」って、すごく腑に落ちました。

──どういったところが?

岩崎 今の状態で私が世界選手権に出たとしても、多分、日本に良い成績を残すことができなかったと思ったんです。もちろん、仕上がりは武器だと思っていますが、それだけではまだ通用しない。下半身の筋肉量であったり、引きつけるオーラのようなものも必要で、審査員も人なので、そこをもっと磨かなきゃいけないと思いました。

──目標としていた順位はありましたか?

岩崎 グラチャンではトップ3に入りたかったですね。ステージに立ったときに、目線を感じるんですよ。「審査員の目が集まってきた」とか、「カメラマンのレンズが寄ってきた」とか。そういうのって、空気でわかるんです。それで、トップ選手が入ってきた瞬間に、目線が散ったんです。そこで正直、「あ、これは難しいかも……」と思いました。

──先ほど世界選手権の映像を見たとありましたが、どう感じましたか?

岩崎 世界の選手は下半身が強く、クォーターターンがとても美しいと感じましたね。身体もとても絞れているという印象もありました。ただ、ポージングの表現とか歩き姿とか、細かいところまで見ていくと、日本の選手の細やかさに気づくこともできました。だから日本の良さは残しつつ、私の武器である仕上がりを持ってくることでおそらく世界でも通用するのではないかと思っています。あとは課題と感じている下半身のサイズ感を上げていくことが必要かなと分析しています。

きっかけは就活ストレス

──トレーニングはいつごろから始めたのですか?

岩崎 大学4年生で就活をしていた頃です。当時、面接のストレスで眠れなくなってしまったんです。そこで身体を疲れさせたら眠れるかなと思って、ジムでヨガを始めたんですよ。

──ヨガスタートなんですね!

岩崎 そうなんです。ヨガのレッスンに入って、その前後の時間にちょっと走ってみたり、マシンを触ってみたりしてました。でもそのあとコロナでスタジオが全部閉鎖してしまって。身体は動かしたいから、24時間ジムに移行して、そこから本格的に筋トレをやり始めました。

──現在はピラティスインストラクタ―をされていますが、ピラティスもそのタイミングで始めたのですか?

岩崎 出合い自体はスタジオレッスンの頃なんですけど、当時はピラティスが難しくて何言ってるかよくわからなくて、嫌だったんです(笑)。

──確かに初めは理解が難しいですよね。

岩崎 はい。でも自分がフィットネストレーナーになって知識が増えたら、「必要なことなんだ」ってわかってきて、それで本格的にピラティスを始めると、それまで抱えていた腰痛が3カ月でなくなって、感動したんです。

──3カ月で?

岩崎 そうなんです。こんなに効果があると思っていなかったので、「これは私も伝えられるようにならないと」と思って資格を取得しました。

──ピラティスのアプローチは、自身のトレーニングにも生かされていますか?

岩崎 かなり生かされていますね。「自分のトレーニングにも生かせるかも」と感じたことも取得した理由です。背骨のポジションだったり、特に足の裏と頭の先、頭のポジションが整った状態でトレーニングをすることで、対象とする筋肉への刺激がしっかり入るようになりましたね。

団体の転向と飛躍

──コンテストに出始めたきっかけは?

岩崎 友人の大会を見に行ったことがきっかけです。私の中でJBBFはちょっとお堅いイメージがあって、レベルも高くて届かないイメージがありました。当時、共通の友人が出てたAPFの大会を見て、「もしかしたら自分でも挑戦できるかもしれない」って思ったんです。

──それで、実際には?

岩崎 初戦が2022年のAPF長野県大会だったのですが、3位をいただくことができました。カテゴリーはビキニモデルで出場しましたが、もともとはドレス部門に出たかったんです。でも、ポージング指導の方に相談したら「お前はウエストが武器だからビキニだ。腹は絶対見せろ」って言われて(笑)。どうせ出るなら勝ちたかったので、「はい、従います」ってドレスじゃなくてビキニで出始めました。

──その後、JBBFに挑戦する流れになります。

岩崎 APFは審査員の方にフィードバックをいただけるんです。2年目で、私は絶対にタイトルを取りたくて入賞するつもりで2戦出たんですけど、1戦目が5位で、私の中では腑に落ちませんでした。でもフィードバックを聞いたら、「APFの筋肉量じゃない」「ハードすぎる」と言われたんです。APFのビキニモデルはビーチが似合うが基準になるので、絞りすぎがネックになります。「あなたが勝ってしまうと、みんながその基準で絞らないといけなくなる。団体としての目的が変わってしまう」という話もあり、ある意味、自信につながったんですよ。「あ、私って筋量あるんだ」「絞れるんだ」って。

──枠に収まらないほどの仕上がりだったのですね……。

岩崎 2戦目は勝ちにこだわったので、脂肪をのせて丸みを出した状態で出て、優勝できました。でもそのときに、「私のボディメイクはAPFの基準とちょっと違うのかもしれない」と思って。自分の出る団体やカテゴリーを探し始めたんです。

──自分の理想に合う環境にしようとした。

岩崎 はい。そんな時に自宅の近くでグラチャンがあって観に行ったら、トップ選手を見た瞬間に「こうなりたい!」って思ったんです。それまで、JBBFのビキニで頂点に立つイメージなんて全然できなかったのに、トップ選手を見たときに、「この土俵なら自分のなりたい理想の身体になれるかも」とイメージが湧きました。

──そのイメージとは?

岩崎 砂時計ボディです。広がった上半身にくびれたウエスト。そしてボリュームのある下半身が理想です。私は下半身に筋肉がつきにくいので、下半身メインで評価される団体だと不利だなと感じています。その点JBBFはトータルパッケージで、どこか弱みがあると良くないし、全体的に評価される印象があります。身体の部位に強みがないからこそ、私にはちょうど良いかもしれないと思いました。

──トレーニング面では何かこだわりがありますか?

岩崎 トレーニングは、基本のことを丁寧にやることを意識していますね。またピラティスで身体の基本的な機能を整えて、ボディメイクの質を高めるようにしています。

──どのように質が変わりました?

岩崎 背骨や骨盤を動かす・安定させるといったコントロールができるようになり、フリーウエイトの安定性が上がりました。また重量は、もちろん持てるに越したことはないと思うんですけど、無理に扱うことはしないです。私はどちらかというと仕事量で考えているので、セット数で稼ぐタイプですね。ビキニにおいては、ウエストや腕などの細くあってほしい部位を作るためにも、重量よりも大切なものがあると思っています。

──その取り組みがJBBF転向2年目でグラチャン4位と飛躍した要因でしょうか?

岩崎 それもあるかもしれません。ただ、自分の中で競技に対する考え方が変わったことが大きいかと思います。

──考え方?

岩崎 そうです。タイミングで言うと、APFで負けたときですね。そこで自分を客観視して見るようになったというか、がむしゃらに頑張るのが嫌になったという感じですね。勝つためにどうすればいいか。今までと同じことをやっても意味がない。私はトレーニング自体がそこまで好きじゃなくて……だったら、トレーニング以外で効率を上げられるものをしようって考えもあって、ピラティスを取り入れたんです。結果、それが身体を変えてくれて成績にも反映されてきたのかなと思います。

2026年のテーマは「余白」

──今年の目標を教えてください。

岩崎 守りに入らないこと、ですね。勝ち続けてるトップ選手って本当にすごいと思うし、数字で見えない目標を追える人だと思う。だから私も必ず去年のステージを超えたいです。昨シーズンのステージを分析して、余白が足りないなって思ったんです。

──余白……詳しく聞きたいです。

岩崎 勝ち続けている選手はポージングに余白があるんです。ポーズを取る時に、ちゃんと見せる場面を作っている。だから待つ勇気じゃないですけど、ポージングをテンポ良く取るのではなく、まず余白を作る。これが今年のテーマです。

──参考になる選手はいますか?

岩崎 もちろん皆さんすごいと思います。オーラで言ったら安井友梨選手には誰にも勝てないと思うし、同じくらいの身長でポージング指導をお願いしてた小倉あれず選手も、シンプルなのに余白がある。また、AZUSAさんの華やかさなど、みんなの良いところを少しずつ取り入れられたらいいな、と思います。

──最後に、岩崎さんはビキニ選手として、どんな存在になりたいですか?

岩崎 私は今までの人生で、トップに立った経験があまりないんです。ある程度まではできるのですが、器用貧乏で。何でもできるけど、何もできない。でも今、人生で初めてこんなに評価してもらえて、とても幸せなことだなって思うんです。だったら、もう一回、行けるところまで突き詰めたい。国内で一番になるのももちろん大きいけど、世界でどう見えるのかも見てみたい。日本のすごいところはポージングが美しいことだと思うんですよ。そこをもっと世界に見せたい気持ちもあるので、まずはアジア選手権の代表に選んでいただけるように頑張りたいです。
選手として、誰かを突き動かせるような、感動を与えられる選手になりたいですね。

 

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取材・文:柳瀬康宏 トレーニング・大会写真:中原義史

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