4月29日(水・祝)に東京・CITY HALL & GALLERY GOTANDAで開催された「ミセス・インターナショナル2026日本大会」。世界大会代表選考会でもある同大会で、日本代表として選出されたのが冨本美月(とみもと・みつき/37)さんだ。

ミセス・インターナショナルは、アメリカを本部とする既婚女性のための国際的なビューティー・ページェント。外見の美しさだけでなく、社会貢献活動や発信力、人間性も重視されるのが特徴で、日本代表たちは7月にアメリカ・シカゴで開催される世界大会へ出場する。
冨本さんは現在、トリリンガルMCとして日本語、中国語、英語を使い、ブライダルやイベントMC講師など幅広い場で活躍している。
元ハードル選手が出産後に感じた身体の変化
冨本さんは学生時代の9年間、陸上競技に打ち込んできた。専門は100mハードルと400mハードル。競技力向上のため、当時から筋力トレーニングにも取り組んでいた。
「ただ走るだけではなく、動きに必要な筋肉を鍛えることでパフォーマンスが上がる実感がありました。当時は速く走るための筋肉をつけていました」
そんな冨本さんが再び本格的に身体づくりと向き合うようになったのは、出産後の自分の姿を見たことがきっかけだった。
「全身の写真を撮ってもらう機会があったんですが、自分が思っていた姿とかけ離れすぎていて、ショックでした。これはちゃんとやらないといけないと思いました」
現在は週1〜2回、パーソナルトレーニングに通いながら自宅でできるトレーニングにも取り組んでいる。
「陸上をしていたころは自分を律して筋トレができるタイプでした。でも出産して、子育てをしながら仕事もする生活になると、自分で時間をつくって継続するのが難しくなりました。誰かに見てもらいながら、正しい姿勢、目的に合ったトレーニングを、予約した日は必ずやるという形が今の生活には合っていました」
「内面も外面も変わった」トレーニングがくれた新たな挑戦への力
トレーニングを継続して約2年。冨本さんは身体だけでなく、内面の変化も感じている。
「以前は胃が痛くなることが多かったんです。でも運動を継続することで体調が整い、心身ともに健康になったと感じています。身体の変化だけでなく、コツコツ続けることで自分自身と向き合う時間ができました。その積み重ねが、新しい挑戦への一歩にもつながったと思います」
学生時代の競技者としての身体づくりとは異なり、現在は健康や美しさ、そして長く動ける身体を意識したボディメイクに取り組んでいる。
「陸上をしていた頃は記録を伸ばすことが目的でした。今は健康的に年齢を重ねながら、仕事も子育ても元気に続けられる身体づくりを意識しています。競技時代とはまた違う楽しさがありますね」
ミセス・インターナショナルへの挑戦も、そんな自分自身をもう一度動かすきっかけになった。
「去年11月ごろ、何かに挑戦したいと考えていた時期でした。中国語だけでなく、英語もさらに磨き、もっと広い世界で活動したい、もう一歩成長し、自分の可能性を広げたいという気持ちがあったんです」
そこで出会ったのが、ミセス・インターナショナルだった。
「陸上に打ち込んでいた頃の、挑戦することにワクワクしていた自分を思い出して、ミセス・インターナショナルへの挑戦を決めました」
言葉の力で若者の挑戦を支えたい
冨本さんのプラットフォームは「言葉の力で若者の挑戦を支えたい」こと。
中国での生活や、日中英のトリリンガルMCとしての活動を通して、冨本さんは言葉が人と人をつなぎ、新たな可能性を生み出す力を持っていることを実感してきた。
さらに、大学生に向けたライフデザイン講座にも携わっている。
「夢が見つからない、なんとなく進めばいいと思っている学生も少なくありません。でも、私の経験を話すことで『そんな生き方もあるんだ』『そんな選択肢もあるんだ』と顔を上げて、目がキラキラする瞬間があるんです。その瞬間がすごく好きです」
冨本さん自身の経験や言葉を通して、一人でも多くの若者が自分らしい未来を描き、挑戦する勇気を持てるようサポートにも力を入れていきたいという。
世界大会での目標はトップ15入り。そして日本代表として、日本の魅力を世界に伝えることだ。
「各国の代表の方が集まる機会なので、日本の文化や魅力を伝えたいです。日本に行ってみたい、日本っていい国だなと思ってもらえるように、積極的にコミュニケーションを取っていきます」
トレーニングで培った挑戦し続ける力。そして若者の可能性を広げたいという想い。冨本さんはそのすべてを胸に、日本代表として世界の舞台へ挑む。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 写真提供:冨本美月 取材協力:伊藤桜子










