『サマースタイルアワード(以下サマスタ)2026 関西新人類&ルーキーチャレンジカップ西日本予選』のドレスマスターズクラスで優勝、さらにマスターズMVPにも輝いたのが齋木智子(さいき・ともこ/51)さんだ。放課後等デイサービスで看護師として働き、月に数回ヨガやピラティスのレッスンも行うインストラクターでもある。体調不良を経て、4年ぶりに戻ってきたステージ。そこで齋木さんが実感したのは、体重計の数字ではなく、日々の積み重ねが身体に表れるということだった。
【写真】51歳看護師・齋木智子さんの引き締まった背中が映えるドレス姿

齋木さんは2022年にベストボディ・ジャパン(以下べスボ)大津大会5位、静岡大会3位、沖縄大会5位と、フィットネスモデル部門で実績を残していた。
だがべスボ出場した後、体調を崩したことで競技から離れる期間があった。身体はトレーニングを始める前に元に戻り、自信を失う時間もあったという。
「自分に自信がなくて、自分ってアカンなぁと否定するようになってしまって。2022年に出場していたころは、毎日トレーニングに行って、家事や仕事もしていましたが、とても充実していてイキイキしていたんです。また以前のようになりたいと思いました」
今回選んだのはサマスタのドレスカテゴリー。モノキニへの憧れはあったが、4年ぶりの大会であり、体調面への不安もあったため、無理な減量を避ける判断をした。
「コンプレックスの脚も隠せるかなと思って。ただ、ドレスのしなやかさ、しとやかさより、背部の筋量があるので、最強ドレスみたいになってしまったと思います(笑)」
体重計より、きつかったズボンが入った変化
齋木さんは仕事の休みの日にジムへ行き、仕事後に家事を済ませてジムへ向かう日もあった。ただし、体調を崩す不安があったため、疲れている日は無理をしない。減量後半に有酸素運動を入れるときも、身体の状態を見ながら進めた。
一方で、毎日のルーティンは崩さなかった。出勤が10時からのため、早朝4時に起き、家事を済ませてから1時間は自宅でトレーニングやポージングに取り組んだ。
「体重が思うように落ちなくて不安になった日もありましたし、体組成計の数字に落ち込んだ日もありました。でも、きつかったズボンがスルッと入ったとき、数字だけを追うのではなくて、見た目が大事なんだと思いました」
食事は和食中心。ご飯、魚、味噌汁を基本に、鮭、ブロッコリー、キノコ類などを組み合わせた。
「減量中は、ボイルした鶏胸肉、ブロッコリー、ゆで卵の白身2個分、ボイルしたキノコ、大葉、ゴマにレモンを絞って食べていました。本当はパンが大好きなんですが、なるべくご飯、お魚、味噌汁と和食を心掛けていました」
トレーニングを始めて意外だったのは、身体を動かすことで疲れるどころか、気分までスッキリすることだったという。
「私がイキイキと楽しそうに取り組んで、身体に変化が出てくると、夫もトレーニングに興味を示すようになりました。出場を伝えた際には『無理はしたらあかんで!』と念を押されたので、今回は本当に体調を見ながらの挑戦でした」
サマスタの大会当日に全員の審査員からフィードバックを聞くことができ、齋木さんは「手厚く、あたたかい団体」と感じたという。今後は、4年前から憧れていたモノキニにも挑戦してみたいと話す。ただし、焦らずゆっくり身体をつくっていく考えだ。
51歳での4年ぶりの挑戦は、過度な減量や追い込みではなく、身体の声を聞きながら続けた日々の結果だった。数字に振り回されず、見た目と気持ちの変化を信じること。その積み重ねが、齋木さんを再びステージの上で輝かせた。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。
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