リカバリーを考える上で欠かせないのが「栄養」だ。そこで今回はトップ選手4名が日々回復を感じているリカバリー飯を紹介してもらい、「この食事の何がいいのか?」を管理栄養士の安田純先生に解説してもらった。選手の体感と専門家の客観的な意見を聞き、自身の栄養管理に役立ててもらいたい。
取材・文:舟橋位於 大会写真:中原義史 食事写真:本人提供 Web構成:中村聡美
疲れを吹っ飛ばす鶏レバーメシ

元気を出すには鶏レバーが最適
「鶏レバーを減量中に食べ出したのはここ2年くらいです。昔からよく食べていた食材なので、味への抵抗はありませんでした。減量末期や疲れを感じたときに、普段の鶏胸肉に混ぜて食べています。鶏レバーを食べると、トレーニング後半の粘りが出てくるように思います。また、寝起き直後の倦怠感も軽減されていると感じます。減量中に塩分が不足しがちなタイプなので、めんつゆで煮込んだ鶏レバーに、さらに岩塩をかけて食べています」
2025年グランドチャンピオンシップスメンズフィジーク優勝
伊吹主税
鶏レバーは面白い選択!

安田先生
「鶏レバーは面白い選択ですね。高タンパク・低脂質であることに加え、鉄分や脂溶性ビタミン、ミネラルも豊富です。減量中は栄養状態が偏り貧血になりやすいですが、それを防ぐ効果も期待できます。減量末期という過酷な状態に対して、足りない栄養素をピンポイントで補える素晴らしい食材です。トレーニング後半の粘りが出るという感想も、鉄分が補給されたことにより、効率良く酸素を使えるようになることが要因なのではないでしょうか。また、めんつゆで煮込んでいる点も、炒め油などを使わずに低脂質をキープしながら美味しく食べるための素晴らしいテクニックですね。あとは、ホルモンの材料となる良質な脂質を得られる、かなり優秀な減量食と言えると思います」
安田純先生
やすだ・じゅん
東京農業大学(管理栄養士専攻)を卒業の後、東京農業大学大学院(修士課程)、ELSLanguageCenters(Boston,America)、立命館大学大学院(博士課程)修了。東京都健康長寿医療センター(研究員)、国立スポーツ科学センター(研究員)を経て、現在は東海大学健康学部健康マネジメント学科の講師、同学スポーツ医科学研究所の研究員を兼務している。










