JBBF選手 コンテスト

18歳・高校3年生のボディビルダーが全国大会で活躍「バルクアップのために4000~5000kcal摂取」

「授業内でできるだけ勉強内容を理解できるように集中して、残りの時間をトレーニングに充てるようにしていました」

そう語るのは8月16日(日)、京都府京都市の京都テルサで開催された『第21回 全国高校生男子ボディビル選手権大会』にて、男子ボディビル170cm以下級で3位入賞した神奈川・藤沢翔陵高等学校3年の大堀瞬希(おおほり・しゅんき/18)選手だ。

【写真】トレーニング歴2年でこの身体⁉︎ 大堀瞬希選手の気合いの入った脚トレで作った立体感のある脚を含む8枚

「初出場ということもあって、正直ここまでの結果を得られるとは思っていませんでした」

トレーニング歴は約2年ながら、鍛え上げた筋肉を披露して全国の高校生ビルダーが集まる舞台で表彰台に立った。

81kgから減量 友人とすれ違っても気づかれず

大堀選手が減量を開始してから大会までの期間は、約5カ月と1週間。身長167cmで81kgあった身体を、最終的に60.5kgまで落とした。約20kgもの減量だ。

途中、65kgほどになったころには、久しぶりに会った友人とすれ違っても気づかれなかったと言う。

「本当に気づかれなくて。あとから僕だと分かったときは、すごく驚いた表情をしていました(笑)」

ただし、最初から60kg台前半まで落とす予定だったわけではない。

「当初は67kgくらいで仕上がると思っていました。でも大会出場経験のある方から『自分が思っているより体重は残らないよ』とアドバイスをもらって、後半に減量のペースを上げました。そして結果的に、体重は60.5kgまで落ちたんです。今回は後半でペースを上げる形になってしまったので、次回はもっと計画的に減量したいと思っています」

初めてのボディビル大会では、多くのボディビルダーが「思っていたほど自分の筋肉って無いんだなと気づいた」と言う。大堀選手も初めての減量だからこそ、実際にやって初めて実感した。

大堀選手が身体づくりを始めたきっかけは、身近な人物の変化だった。

「その人はもともとは細身の身体だったんですけど、トレーニングを3、4年続けて、すごく身体が成長していました。今はかなりいかつい見た目になっていて、それを見て自分もこうなりたいと思いました」

大堀選手は「タンパク質を意識してから身体が変わった」と言う。

「タンパク質量をちゃんと考えるようになってから、身体が劇的に変わった感覚があります。食事はいつも親が用意してくれていて、増量期は白米、卵、魚、鶏胸肉などが中心で、プロテインに頼るだけではなく、できるだけ普段の食事からタンパク質を多く取ることを意識しています。僕の場合は体重の約4倍ですね。食事のタイミングは1食目7時、2食目が11時半、3食目は13時、4食目15時、5食目20時といった感じでだいたい食べています。1日のトータルの摂取カロリーは4000〜5000kcalくらいです」

タンパク質量は体重を基準にかなり多めの量を取っているが、必要量には個人差も大きいので注意は必要だ。大堀選手にとっては、少なくとも『食事をなんとなく食べる』のではなく、身体づくりに必要な栄養を意識するようになったことが大きな変化につながったようだ。

脚の日は気合いが違う 特に好きなのはハックスクワット

トレーニングでは、特別に他人より重い重量を持つことや、極端な長時間トレーニングをしているわけではないという。

その一方で、脚の日だけは気持ちの入り方が違う。

「トレーニングは週5〜6回程度でゴールドジム町田東京で頑張っています。特に脚トレは他の部位よりも気合いを入れてやっています。メニューはバーベルスクワット、レッグエクステンション、ハックスクワット、レッグプレス、レッグカール、ブルガリアンスクワット、インナーサイ、アウターサイなど色々なマシンを使って脚にとにかく刺激を入れています」

トレーニングだけでなく、高校生の競技者にとって避けて通れないのが、学業との両立だ。

大堀選手は、学校にいる時間の使い方を意識していたという。

「授業内でできるだけ勉強内容を理解できるように集中して、残りの時間をトレーニングに充てるようにしていました。メリハリをつける感じです。家族にも実際に自分の身体を変えて、大会に本気で取り組んでいる姿勢を見せることで、理解してもらえるようにしていました」

大堀選手の今後の目標は日本ジュニア男子ボディビル選手権優勝。

友人が気づかないほどの変化を遂げた18歳の身体づくりは、まだ始まって2年。食事の栄養に対する意識、そして日常生活とのメリハリをつくることで、初出場で入賞するという成績が得られたのかもしれない。

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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取材・文:柳瀬康宏 写真:中原義史

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