ベストボディ選手 コンテスト

2度のがんを乗り越えた66歳・保育士「自分では見えない部位を鍛えることが大事と気づきました」

「筋トレを始めてからいつもポジティブになり、ウイークポイントは伸び代だと捉えられるようになりました」

こう話すのは2026年8月23日、神戸芸術センター・芸術劇場で開催された『ベストボディ・ジャパン2026西日本大会』ベストボディ部門とモデルジャパン部門プラチナクラス(60歳~年齢無制限)に出場した田上美保子(たがみ・みほこ/66)さんだ。2度のがんを乗り越えて、週2回保育士として働きながら筋トレに励む田上さんは今、週2回のパーソナルトレーニングを含め、毎日のようにジムに通っている。

【写真】66歳・田上美保子さんの姿勢の美しいポージングショット4枚

田上美保子さん

田上さんは58歳のときに左房の乳がんが判明して手術と再建を経験し、術後の体重増加を克服するため63歳からジムでのダイエットやコンテスト出場を開始。64歳で受けた大腸がんの手術も乗り越えて挑戦を続け、大会に向けてトレーニングや食事の管理に励んできた。

今回の大会前にはコンディション維持に苦労する一面もあったという。

「6月の三重・津大会の後、家族の誕生日が続き、外食を重ねてしまいました。甘いものが元々大好きでチョコレートやケーキなども食べてしまって、体重が戻らなくなってしまいました。食べているのに太ってきたと気付かなかったのは、脂肪が腹筋前面にはあまり付かなくて、自分では見えにくい背中に付いていたからです。背中を見るとななめにシワが入っていてびっくりしました」

「自分一人でのトレーニングではラットプルダウンとデッドリフト、ブーティビルダーはよくやっています。今回、自分で見えない部位が大事なんだなとよくわかり、自分のウイークポイントが明確になったので、ここから背中とお尻を鍛えます」

普段のパーソナルトレーニングは上半身と下半身に分けている。背中はラットプルダウン、胸はダンベルベンチプレス、肩はサイドレイズ。下半身は徒手抵抗のレッグカール、ダンベルブルガリアンスクワットなどの片足立ちでダンベルを持って行う種目は体幹が弱くて苦戦中だ。「体幹が強くなると規定ポーズもよくなると思うのですが難しいです」

食事面について、反省と学びがあったという。

「普通に暮らしている人に比べれば節制している方でしょうが、コンテストに出場するには食べすぎました。日ごろから気を付けて維持していれば無理をすることはなかったのに、競技者としての自覚が足りませんでした。当日は朝から何も食べずに出場してしまい、水分も控えていたのでふらふらでした。これも学びですね」

認知症予防のために履修した放送大学の「スポーツと健康」に関する科目の成績は「A〇(90点以上)」2科目と「A(80点以上)」。後期は「睡眠と健康」、「食と健康」「健康への力の探究」の3科目を履修予定だ。田上さんは学び続けている。

田上さんの姿からは、自分の弱点と向き合い、改善を積み重ねることで、まだまだ成長できるという学びがある。できなかったことを次の目標に変える姿勢こそが、健康づくりを長く続けるための力になるのかもしれない。

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取材:あまのともこ 撮影:岡暁

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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