マッスルゲート選手 コンテスト

3児出産で腹囲100cm超「妊娠線は一生なくならないと思った」39歳が身体を変えコンテスト2冠「年齢は関係ない」

3人の子どもを出産し、妊娠中には腹囲が100cmを超えた。そんな身体を筋トレによって磨き続け、マッスルゲート盛岡大会でビキニフィットネス35歳以上の部と一般の部の2冠に輝いた小松有紗(こまつ・ありさ/39)さん。昨年は別カテゴリーのウーマンズウェルネスに挑戦するために下半身を大きくしたが、今年は全身のバランスが求められるビキニフィットネスに適した身体へと作り直した。3児の母が実感したのは「身体は何歳からでも変えられる」ということだった。

【写真】小松有紗さんの磨き上げた下半身で魅せるバックポーズ

「何歳からでも諦めず挑戦できる」

「3人産んで100cm以上まで大きくなった腹囲や、妊娠線がひどく、一生なくならないと思っていました」

そう振り返る小松さんは、ヨガ・ピラティスインストラクターとして活動している。

もともとスタジオレッスンの指導はしていたものの、筋トレについては「さっぱり分からなかった」という。

本格的に始めるきっかけになったのは夫だった。

「当時、身体が緩んでいて肥満気味だった夫にも伝えたいと思い、パーソナルトレーニングに通い始めました。そのジムで即日、大会出場を勧められました」

トレーニング歴は約5年。現在は多くても週3〜4回、1回約1時間に集中して身体を磨いている。

ボディメイクを続ける中で、身体に対する考え方も大きく変わった。

「妊娠線も目立たなくなるし、なりたい身体になれる。年齢は関係ない。日々の食べ物や過ごし方、トレーニングの仕方によって自由に身体はつくれる。何歳からでも諦めず挑戦することの大切さを知りました」

レッグプレス400kgから身体を作り直す

今回、小松さんが優勝したビキニフィットネスでは、適度に発達した筋肉と引き締まった身体、全身のバランスなどが求められる。

しかし昨年、小松さんが挑戦したのは、ビキニフィットネスよりも下半身の筋量が求められるウーマンズウェルネスだった。

「下半身のバルク(筋量)に特化したトレーニングを行いましたが、結果は2位。やはりバランス型のビキニが好きで、1年で身体を戻し優勝することができました」

ウェルネスに挑戦していたころには、レッグプレスで400kgを扱うまでになり、脚や殿部も現在より大きかったという。

そこから単純に筋肉を落とすのではなく、ビキニフィットネスで求められる身体を考えながら、重量、回数、頻度、食事まで調整してきた。

小松さんが自らの強みとして挙げるのは「バランス」だ。

「どこかが特化しすぎてしまわないようバランスを見ながら、その年のビキニフィットネスのトレンドを取り入れるよう意識してメニューを変えています」

目指すのは「ビキニフィットネスの王道」と呼ばれるような身体。

Vシェイプ、引き締まったウエスト、洗練された肩や背中、丸みのある臀部、そして力強い脚。細部まで理想像を描きながら身体をつくっている。

さらに重視するのがポージングだ。

「競技では、作り上げてきた身体を生かすも殺すもポージング次第。日々のトレーニングだけではなく、ポージングの徹底した追求と表現力を養い、まだまだ研究し続けたいと思っています」

夫の初大会を支えるため、自身も出場

実は今回、小松さん自身は当初、盛岡大会に出場する予定ではなかった。

出場のきっかけになったのは夫だった。

長年アレルギーによる肌荒れに悩み、年中長袖・長ズボンで過ごしていたという夫が、小松さんと一緒にトレーニングや食生活の改善に取り組み、身体を変えていった。そして今回、初めてコンテストへの挑戦を決め

た。

そのサポートのため、小松さんも一緒にステージへ立つことにした。

「夫婦で減量、トレーニングを行いつつ、仕事や家庭のこと、子どもの習い事や行事など、忙しく苦しいながらも協力し合い、楽しい時間でした」

そして自身は、35歳以上の部と一般の部で優勝。2冠という結果を手にした。

率直な感想を尋ねると、答えはシンプルだった。

「本当に、ただただうれしい」

だが、それ以上にうれしかったことがある。

「何よりアレルギー体質だった夫がボディメイクを通じて肌荒れを改善し、自信を持って半袖、半ズボンを着るようになりました。さらに一緒に大会出場までしてくれたことが本当に本当にうれしいです」

3人の出産を経験した身体から始まり、ウェルネスへの挑戦、ビキニへの転向、そして夫婦で立った大会。

「年齢は関係ない」と語る小松さんは、自らの身体でその言葉を体現し続けている。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩

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