2026年9月13日、WINCあいちで開催された『BEST BODY UNIVERSE プロ選手選考会』モデルジャパン部門で、木下孝子(きのした・たかこ/57)さんがプロカード獲得権利を得た。52歳でジムに通い始めた木下さんは、「年齢にとらわれず、目標を持ってチャレンジすることで若々しく元気でいられます」と言う。

木下さんは、30歳で離婚し、52歳まで仕事と家族のことだけに時間を費やしていた。
「仕事をしながら娘2人を育て、母親の介護をしてきた20年間でした。次女が大学を卒業し、母の介護が終わって、心が空っぽになったときに、YouTubeでベストボディの動画が目に入りました。動画に出てきた50代の美しい選手を見てあこがれ、近所の会員制ジムに行きはじめました」
運動からも遠ざかっていたが、20年間自分に構ってこなかったいう思いがあり、『ベストボディ・ジャパン』に夢中で取り組んだ。2021年8月に初出場、その1年3カ月後には日本一になった。翌年もグランプリとなり、2連覇を達成した。
「はじめは自力でトレーニングしていましたが、2年目の春からはパーソナルトレーナーについて身体を作りました。それまではどこを鍛えたらいいのか漠然としていましたが、トレーナーが付くと、私の場合は肩幅があるので肩は控えめにして、内転筋やハムストリングを鍛えること、お尻が立体的になるよう細かく分けて負荷をかけることなど、学ぶことができました」
木下さんは今シーズン、プロ選手選考会にチャレンジした。6月の1回目のチャレンジが残念な結果になった後、横浜のボディメイクサロンTABLEの澤田卓トレーナーのパーソナルトレーニングを受けることにした。
「モデル部門ですので、澤田さんのトレーニングは、筋量を求めず、細かい筋肉を鍛えて、細いラインを保ちながら引き締めていくというコンセプトでした。ブルガリアンスクワットでは4kgのダンベルを両手に持ち、前かがみになったとき、踵と脚の内側とお尻の後ろをしっかり伸ばしてから起き上がります。内転筋、大殿筋、起き上がるときには広背筋も使います。しっかり効かせられるように細かく誘導してくださって、巻き肩、猫背にならずにきれいに胸を張れるようになりました」
重くない重量でのパーソナルトレーニングだったが、トレーニング後は3日間しっかり筋肉痛になった。姿勢が良くなり、立ったとき楽になり、脚と脚の隙間がなくなったそうだ。
「週2回のチートデーでは何でも食べますが、普段の食べ物の内容にもこだわりがあります。脂質を抑え、炭水化物は玄米とスーパー大麦180gを二膳いただいています。お肉は網で焼いたり、蒸したり、魚は養殖ではなく天然で。お菓子や揚げ物は食べず、トランス脂肪酸も取らないように気を付けています」
166cm54kgだった体重は、6月から一日50分の有酸素運動を続けて、8kg落とした。横から見たときの身体のラインにはメリハリがあり、細いけれどお尻は丸く、均整がとれた身体に仕上げることができた。
「筋トレを始めて、姿勢やスタイルが良くなり、お肌の調子も良くなって張りのある身体になりました。笑顔も増えて、人前で何かを表現したり教えたりすることで表情も若々しくなったと思います」
52歳からトレーニングを始めた木下さんから学べるのは、年齢に関係なく、目標を持って挑戦することの大切さだ。「もう遅い」と決めつけず踏み出した一歩で、もっと健康に、若々しく変わることができるのだ。
取材:あまのともこ 写真提供:木下孝子
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
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