ベリーダンスを教えていても、ボディメイク大会のポージング練習でヒールを履いて歩き、姿勢を保つことには苦労した。9月27日(日)、高知県立県民文化ホール(オレンジホール)で開催された「ベストボディ・ジャパン2026高知龍馬大会」で、ベストボディ部門ウーマンズクラス(2026年末時点で40~49歳の女性が対象)準グランプリを獲得した岡山県在住の三宅絵美(みやけ・えみ/45)さん。大会への挑戦で筋力不足を感じ、筋トレを見直した経験は、自身のベリーダンサーとしての踊りや生徒への指導にもつながっている。
ヒールでの歩行と姿勢の保持に感じた筋力不足
三宅さんは、ベリーダンスの指導に加え、ダイエット指導も行っている。今回の大会の練習では、ヒールで安定して歩くことや、ポーズを取って長時間姿勢を保つことの難しさに直面した。
「『身体の使い方を知っていること』と『実際にその身体を使いこなせること』は別なんだと気付き、基礎的な筋力を付けることの大切さを改めて感じました」
ダンスと大会での歩き方を切り替える難しさもあった。三宅さん自身は、両者で動きやすい骨盤の位置が異なると感じ、慣れた身体の使い方を意識して変える必要があったという。
「不器用な私は身体の使い分けに苦労しました」
姿勢や動かし方を見直し、狙った筋肉に負荷をかける
今回の大会に向けては、お尻や背中に加え、肩と胸のトレーニングにも力を入れた。新たにトレーナーの指導を受け、動作中の姿勢や身体の動かし方、回数などを一から見直した。
「これまで思うように刺激を入れられなかった部位にも、しっかりと効かせられるようになりました」
狙った筋肉に負荷をかけられるようになったと感じ、筋トレも以前以上に楽しくなったという。目指す身体にはまだ届いていないとしながらも、周囲から「身体が引き締まってきたね」と声をかけられる機会が増え、少しずつ変化を実感している。
筋トレで踊りやすさを実感、生徒の筋力アップにも注力
筋トレを続ける中で、体幹や下半身の筋力が踊りを支えていると感じるようになった。
「より踊りやすく、長時間踊っても疲れにくい身体になることを実感しました」
この経験から、ベリーダンスのレッスンでも筋力アップの指導に充てる時間が増えたという。目指す身体も、体重などの数値を重視するものから、自分の身体をしっかり支えられる「ぶれない身体」へと変わってきた。
「単純に体脂肪率や体重の数字だけでなく、姿勢や身体のライン、動いたときの美しさまで含めて、自分自身が納得できる身体をつくっていきたいと思っています」
三宅さんは大会への挑戦で得た気付きを、自分の身体づくりだけでなく、生徒への指導にも生かしている。教える立場になっても、自ら学び続けることが、指導を見直すきっかけになる。
■ワンポイント用語
ベリーダンス:中東などで発展した踊り。腰や胸などをそれぞれ動かし、揺らす、回す、波打たせるといった動きを組み合わせて音楽を表現する。お腹や腰だけでなく、腕や手の動きも特徴の一つ。
ポージング:大会で身体のラインや魅力を審査員に伝えるために、姿勢を整えてポーズを取ること。身体の向きや手足の位置などを調整して表現する。
ベストボディ部門:男女それぞれの健康美を競う部門。全身の引き締まりや体型のバランスに加え、表情・表現力、ポーズの取り方、歩き方や身のこなし、知性・品格・誠実さも審査される。
取材・文:久米大郎 写真:山口夏織
数学書の編集者、フィットネスライター。都内の出版社に勤務する傍ら、自らもボディビル競技に取り組む。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」では、競技者としての経験と編集者の視点を生かし、選手の挑戦や身体づくりの工夫を伝えている。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。
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