9月27日(日)、高知県立県民文化ホール(オレンジホール)で開催された「ベストボディ・ジャパン2026高知龍馬大会」。ベストボディ部門プラチナクラス(2026年末時点で60歳以上の女性が対象)でグランプリ(優勝)を獲得したのは、兵庫県在住の長藤綾子(ながとう・あやこ/60)さんだ。同時開催のモデルジャパン部門でも同クラスを制した。新たなクラスへの挑戦を支えるのは、20年来の友人と身体づくりの楽しさを分かち合う日々だ。

クラス移行で一から。仲間と離れる寂しさも
長く親しんだクイーンクラス(50~59歳の女性が対象)を卒業し、今年はプラチナクラスへ。節目に意識したのは、一から生まれ変わることだった。
「これまでの慣れ親しんだ同じクラスの仲間から離れる大きな寂しさがありました」
一方で、新しい仲間との出会いや、これから思い出ができる楽しみも抱いている。
2006年からのママ友。会話の90%はベストボディ
その挑戦を身近で支えてきたのが、同じプラチナクラスに出場する石本珠美(いしもと・たまみ/62)さんだ。2人は2006年、子どもの帰国子女クラスを通じてママ友として知り合った。出会いから20年がたった今も同じジムに通い、日々顔を合わせる。
「2人でいるから、全てを楽しくここまで続けられ、感謝し続けてきました」
会話の90%はベストボディ・ジャパンのことだという。子どもを通じて出会った友人が、今では同じ大会に打ち込む仲間になっている。
時間が限られるときほど集中。小さな変化が励みに
身体づくりでは、昨年の秋からトレーニング中の姿勢と意識を変えた。予定がつかないとき以外はジムに足を運ぶ。思い通りに進まなくても、身体のサイズや見た目に少しでも変化があるとうれしくなり、次への意欲につながる。
母親や孫の体調に加え、今回は夫の怪我もあり、思うように時間をつくれないこともあった。
「それは皆さん同じだと思うので、トレーニングをするときに、より集中してできるように意識しました」
これから身体づくりを始める人に伝えたいのは、まず少しだけでもやってみることだ。何をしたらよいか分からないことが、続ける難しさにつながると考えている。
「やっていることで疑問が湧いてきて、周りの人からアドバイスをもらうことができたりと、後から見えてくることがあるかと思います」
小さく始め、周囲と学び合い、変化を喜ぶ。その積み重ねが、生活や環境が変わっても挑戦を続ける力になる。
■ワンポイント大会用語
ベストボディ部門:男女それぞれの健康美を競う部門。全身の引き締まりや体型のバランスに加え、表情・表現力、ポーズの取り方、歩き方や身のこなし、知性・品格・誠実さも審査される。
モデルジャパン部門:スリムな身体やスタイルの良さを重視する部門。全身のバランスや表現力、歩き方やポーズの取り方、知性・品格・誠実さも審査される。
執筆者:久米大郎
数学書の編集者、フィットネスライター。都内の出版社に勤務する傍ら、自らもボディビル競技に取り組む。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」では、競技者としての経験と編集者の視点を生かし、選手の挑戦や身体づくりの工夫を伝えている。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。
取材・文:久米大郎 写真:山口夏織
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