「脂質=悪」。このように断定し、誤った減量法を行っている人もいるのではないだろうか。2023年にベストボディ・ジャパンの4大会でトップ3に入る活躍を見せた伊藤優綺(いとう・ゆき/24)さんも、2022年に脂質をあまり摂らない減量法を行い、「少し老けた」と感じたそう。伊藤さん自身の体験をもとに、「脂質の重要性」について伺った。
「良質な脂質」を摂り始めて変わったこと

普段はスタジオレッスンのインストラクター
2022年にベストボディ・ジャパンに初挑戦した伊藤さん。デビュー1年目は知識不足もあり、脂質をあまり意識して摂取していなかったという。
「減量食のベースは白米、鶏胸肉、ブロッコリーでした。加えてレッスン前には和菓子なども食べつつ、基本的に脂質の少ない食生活だったと思います。そのせいか、疲労が溜まることが多かったですね」
翌年の2023年は、良質な脂質を摂取する減量法にシフトした伊藤さん。
「鮭と卵をメインに脂質を摂り始めました。すると、集中力が持続し、元気にスタジオレッスンをこなすことができたように思います。結果減量も捗るようになりました。さらに疲労も前年に比べて溜まりにくくなったように感じます」
「さらに、『女性らしいふくらみ』も出てきたと感じます。良質な脂質を摂り始めたことで元気にトレーニングができ、結果筋肉量も増え、適度に筋肉、脂肪のついた、ベストボディ部門に求められる身体つきに変化していきました。トレーニング中のパンプ感も以前と比べて良くなりました」
「脂質は悪」ではない
良質な脂質を摂り始めたことで、明らかに身体へのメリットを実感したという伊藤さん。「脂質=悪」と誤った認識をしてしまうと、特に女性に与える悪影響は大きいと自身の体験をもとに語ってくれた。
「何事もバランスが重要だと思います。脂質を極端にカットしてしまうと、特に女性であれば肌質の悪化や髪の毛のパサつきにつながってくると思うんです。私自身、脂質をあまり摂っていなかった2022年は少し老けたような印象になってしまいました。摂り過ぎも良くないですが、良質な脂質をある程度摂った方が、健康になると思います。脂質は悪ではないですよ!」
取材・撮影:FITNESS LOVE編集部 写真提供:伊藤優綺
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