11月23日(日)に横浜保土ヶ谷公会堂で新フィットネスコンテスト『PURSUIT JAPAN(パシュートジャパン)』が開催された。CategoryA(ブラトップ、ショートスパッツ)のJust right class(26~39歳)で優勝、CategoryB(レギンス)で2位、また本大会内で開催された『2026 NJKFラウンドガールオーディション』でラウンドガールに選出されたのは、綾野礼奈(あやの・れいな)さん。
現在はトレーナーとして活躍する綾野さんだが、かつては過酷なダイエットで心身ともに疲弊していた過去があったという。
過酷なダイエットの果てに見つけた「理想の身体」
2児の母である綾野さん。ボディメイクを始めたきっかけは、1人目の産後に経験した「過酷なダイエット」だった。
「とにかく細くなりたくて、身体に大きな負担をかけるダイエットをした結果、ガリガリになってしまいました。当時は体力がなく、常に疲れやすかったです」
そんな綾野さんに変化が訪れたのは、2人目の産後だった。あまりの体力のなさに「ペラペラだった身体を変えたい」と一念発起。「筋肉も脂肪も程よくついている、女性らしくセクシーな身体」を理想として、2022年ごろから本格的にトレーニングを開始した。
「コツコツ努力が勝つコツ」繰り返しで苦手克服
今回、パシュートジャパンへの出場を決めたのは、大会の理念が自身のトレーニングへの想いと合致したからだという。初の開催ということもあり、基準が分からない中、最も注力したのは「苦手としていたウォーキング」だった。
「毎日スタジオを借りて大きな鏡の前でポージングをし、動画を撮って自分の苦手を減らす努力を何度も繰り返しました。この繰り返しがステージの上での自信につながりました。『コツコツ努力が勝つコツ』だと信じて頑張りました」
その言葉通り、ショートレギンスで優勝、ロングレギンスで2位、ラウンドガールに選出という圧巻の結果を残し、「心の底からうれしかったです。感無量です」と喜びの表情を見せていた。また、会場で綾野さんのお子さんも一緒に喜んでいた姿も印象的だった。
健康こそが一番
現在は週3~4回、仕事の合間や早朝を利用して1~2時間のトレーニングを欠かさない。職業がトレーナーということもあり、自身の身体だけでなく、常に「健康」を軸に据えたボディメイクを提案している。
「ボディメイクは自己満の世界で、いろんな憧れがあって、いろんな好みの身体があると思いますが、私の心にあるのは『健康が一番』というブレない軸です。健康であり続けるためにもトレーニングをします。また、トレーニングをすることで心が豊かになり、更に自分に自信がついていきます。無理のない変化が楽しいと感じられる範囲でのトレーニングを大切にしています」
狙うは4月のオーバーオール「初代女王」へ
輝かしい結果を収めた綾野さんだが、視線はすでに次なるステージを捉えている。来年4月18日に開催される第2回大会では、年齢の枠を超えた「オーバーオール戦」が控えている。
「絶対に優勝したい。そして念願の初代女王になります!」
かつての「体力がなく疲れやすかった自分」を乗り越え、フィットネスを通じて心身の豊かさを手に入れた綾野さん。挑戦する姿は、同じく仕事や育児に励む多くの女性たちに、勇気と健康美の素晴らしさを届けてくれる。
取材・文:FITNESSLOVE編集部 撮影:中原義史











