「ビキニを着てサーフィンがしたい」と、30代でトレーニングを始めた篠崎美穂(しのざき・みほ/46)さん。大手商社の派遣社員として多忙な日々を送る篠崎さんが、さらに本格的に筋トレに取り組んだのはコロナ禍がきっかけだった。
「ちょうどコロナでスポーツジムが閉鎖になり、ジムの人たちと再会したときにコロナ太りと真逆になっていたかったんです」
「ちょっと見ない間にかっこいい身体になったね!」そんな言葉をかけられる日を目標に自主トレがスタート。つねに鏡でチェックすることを心掛け、スキマ時間にトレーニングを続けるうちに、ボディラインに凹凸ができてきた、ヒップアップや腹筋の引き締めを実感できるようになってきたなどなど、小さくも嬉しい変化が次々と発見できるようなった。
昨年2023年4月には、45歳でボディコンテストにも初挑戦。初心者でも参加しやすい大会として知られる『MUSCLE GATE(マッスルゲート』の北関東大会1に出場し、ウーマンズレギンスフィットネス158㎝以下級で、いきなり2位を獲得した。
篠崎さんのレギンス姿で何といっても人目を引くのが腹筋の美しい縦ラインだ。このラインに憧れる女性トレーニーもきっと多いはず。そこで「くっきりと(ラインが)出るようになったのは、コロナ禍の自主トレです」という篠崎さんに、当時のトレーニングメニューや実施のコツなどを聞いてみた。
「YouTubeトレーニング、自重トレーニングが主でしょうか。種目としては、トレーニングパートナーに上下左右とランダムに脚を振ってもらうレッグレイズや、ひねりを入れたマウンテンクライマー、脚上げクランチ、Vシットアップなどを組み合わせて行いました。また、腹筋は回復力が早いので、インターバルを短くしてやっていました!」
篠崎さんがフィットネスライフでこだわっていることが一つある。「ボディメイクと動ける筋肉の両立」。見せられる身体をつくるだけでなく、動けるしなやかな身体づくりも大切にしていきたいのだという。
「今となっては必須のフリーウエイトトレーニングは、もともと全くやっておらず、スタジオレッスンや仲間と自重トレーニングをしながら動くことが大好きで、ふだんのジム通いも楽しいから行くというのが根底にあります。それが、気づいたときには人から指摘されるくらいの身体に仕上がってきて、周りから『大会に出てみたら?』と勧められ、コンテスト挑戦につながりました。だから、見栄えは後からついてきてくれるものなんだなと。動ける筋肉をつけることによってできることが増える、パフォーマンスも上がる、もっと楽しくなる、そして自ずと見栄えもよくなる。このループなんじゃないかなと思っています」
筋トレで筋力や体力に自信がついてきてからは、いくつもの障害物を乗り越えるスパルタンレースや、趣味のサーフィンをさらに上達させるための水中トレーニングなど新たな挑戦にも尻込みせずトライし続けている。篠崎さんにとって筋トレは、楽しみと生き方の可能性を広げてくれるツールでもあるのだ。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介 写真提供:篠崎美穂
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