7月27日(土)、ひの煉瓦ホールにて『SUMMER STYLE AWARD 東京予選』が開催され、猿渡淑乃(さわたり・よしの / 32)さんがベティ部門でグランプリの称号を手にした。この結果、猿渡さんは同日開催された『SUMMER STYLE AWARD JAPAN PRO CHAMPIONSHIP』にも駒を進め、強者揃いのPRO戦で4位入賞を果たした。
フィットネスコンテストへの出場は7年目と長いキャリアを持つ猿渡さん。昨年はコンテストへの出場を休止し、身体作りに励んでいたという。
「コンテスト出場をお休みした期間で、自分はこれからどうしたいのか考えるようになりました。自分の理想の身体と大会で求められる身体のギャップに悩んでいたんです。これまでは毎年、大会への出場を続けていましたが、昨年は身体作りに振り切り、トレーニングを重ねる決断をしました。すると、減量やプレッシャーのない中でトレーニングを積んでいくうちに心も身体も元気になっていって。身体も急成長を遂げたことでまた大会に出たいと思うようになりました」
今大会は東京予選でグランプリを獲得し、PRO戦へ駒を進めることを目標としていた猿渡さん。堂々のステージングで見事目標達成を果たした。
「プロ戦まで駒を進め、ファーストコールにも呼んでいただけたので目標が達成できたことは素直に嬉しいです。PRO戦での結果は4位と、悔しい気持ちもあるのですが、今の自分にできることは出し切ったので悔いはありません」
PRO戦出場という目標を掲げた上で今大会に望んだ猿渡さん。予選を勝ち抜くために強化した部位が肩と胸だという。
「高重量でバルクアップを目指してコツコツとトレーニングを積んできました。練習メニューはマシンではなく、フリーウエイトを中心に構成しましたね。ベンチプレスで胸の強化、サイドレイズやショルダープレスで肩を作り込みました。徐々にボリュームも出始め、パッと見たときに映える身体になってきたとコーチから褒めてもらえたことは自信に繋がっていきました」
トレーニングに費やす時間は決して多くはないという猿渡さん。短時間でも集中することで大きな効果を感じられているという。
「トレーニングの頻度は週3日。1日あたりの練習時間は1時間程度です。過去には毎日トレーニングに励む時期もありましたが、メリハリを持って集中した方が身体の変化は顕著に現れることを体感しました。私にはこのやり方が合っていると、新たな発見にもなりました」
「トレーニングは歯磨きと一緒」と笑顔で語る猿渡さん。それほど筋トレを楽しみ、習慣化できている証拠なのだろう。
「元々はきれいになりたいという一心で始めたトレーニング。幼少期にクラシックバレエの経験もあり、舞台に立つことが好きだったからか、自分の努力の成果をステージで表現できることに喜びを感じるようになりました。やればやるだけ目に見えた成果に繋がり、自信がつく。人生が豊かになることに大きな喜びを感じます」
自分を見つめ直し、筋トレの楽しさを再認識した猿渡さんの成長はさらに加速していくだろう。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
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