『2023年ゴールドジムジャパンカップ』のウーマンズレギンス158cm以下級で7位の成績を収めた檜垣麻衣子(ひがき・まいこ/39)さん。同年JBBFのレギンスカテゴリー、ビギナーズフィットネスにも出場し、初めてクォーターターン(※)を練習した。
「マッスルゲートのレギンスではフロントポーズとバックポーズしかなかったので、クォーターターンがとても楽しく感じました。また、ビキニ選手を間近で見て『私もビキニを着てステージに立ちたい』と思いました」
(※)右回りで1/4回転ずつしていき、前面・左側面・背面・右側面の4方向で規定ポーズを行う。
昨年ビキニフィットネスに初挑戦した檜垣さんは、夜勤のある看護師の仕事をしている。
「夜勤は月に4回程度で回数だけが決まっており、あとはシフトが出てからの調整になります。夜勤の日は起床、子どもたちの朝ご飯、お弁当を作って子どもたちを送り出す、晩ご飯の準備、トレーニングに行く、帰ってきてシャワーと1時間程度仮眠、自分の夜勤のお弁当と次の日の子どたちの朝ご飯とお昼のお弁当を作って16時に出勤です。翌朝9時半に退勤、帰ってきて家事、子どもが帰ってくるまで仮眠、晩ご飯、トレーニングに行く、という流れです」
不規則な勤務で、気を抜くと乱れてしまう食欲に対して気をつけていることがある。
「食欲が暴走しないように、なるべく寝ます。夜勤中も補食を用意して、お菓子を食べないようにしています。普段の食事はしっかり食べること、禁止を作りすぎないこと、食べたいものを食べられるよう調理を工夫しています。お野菜が大好きなので野菜をたくさん食べて、脂質は魚から摂るようにしています」
檜垣さんは元々下半身に筋肉がつきやすく、肩と背中のトレーニングを増やしてビキニ選手らしい身体づくりに励んだそうだ。昨年のオールジャパンマスターズでは35歳以上160cm以下級で6位入賞した。
「今シーズンの目標は、肩のサイドと背中の広がり、お尻のボリュームを出して去年よりもいい身体を作ること、きちんと絞り切ることです。たくさんの人の協力と応援があって競技ができていることに感謝しています。私らしくステージに立てるように日々頑張ります!」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:あまのともこ 撮影:中島康介