4月12日、宇都宮市文化会館で『マッスルゲート栃木大会』が開催され、ビキニフィットネス一般の部で見事2位という素晴らしい結果を掴んだのは、八屋由衣(はちや・ゆい/34)さん。
「元々はぽっちゃり体型で、周りと比べては自分を卑下しがちでした」と、これまでの自分を振り返る八屋さん。一体どのようにして大会出場に至り、この快挙を成し遂げたのだろうか。
「筋トレはダイエット目的で始めました。最初は別に“マッチョ”になりたいわけじゃなかったんです(笑)」と語る八屋さん。きっかけは「痩せる」ことだった。
しかし、少しずつ身体が変わり始めると、SNSで見かけた引き締まった身体でビキニを着こなす人たちの姿に憧れが芽生えたという。
「いつか私もこのステージに立ってみたいと思いました。でも、自己流で痩せた身体は、大会に出られるようなものじゃなくて……。そんなとき、職場の方が『人生一度きりだし、やりたいことをやったほうがいいよ!』と背中を押してくれたのがきっかけでした」
意識が変わり、行動も変わり始めたのだった。
「今回の大会までは、食生活は特に極端なことはせず、食べる量やタイミングを少し意識する程度でした。トレーニングは自己流から本格的に変えて、パーソナルトレーナーを付けて身体づくりに励みました。トレーナーに身体を見てもらい、その都度、足りない部分をアップデートしていく感じです。今は週3回、3部位に分けてトレーニングしています」
過度に難しい方法ではなく、シンプルで着実なアプローチを選んできた八屋さん。大会についてトレーナーへの感謝を口にする。
「入賞できたのは、やっぱりトレーナーの適切な指導のおかげです。身体を細かく見てもらい、微調整を積み重ねていったことが結果につながりました。あと、ポージングが本当に下手だったので(笑)、日常生活でも時間があればヒールを履いてとにかく練習しました」
トレーニングだけでなく、日常生活の中にも工夫を取り入れてきた八屋さん。
「私はあがり症なので、とにかく緊張しないで楽しむことを意識しました。そのおかげで本当に楽しめました!今回の結果を受けて、まだまだ伸びしろがあるなと感じています。次につなげていきたいです」
そして最後に、今の想いを語ってくれた。
「私の目指す身体は“セクシーゴリラ”(笑)。ボディメイクを通じて少しずつ自信が持てるようになりました。これからも、もっと自分を好きになりたいので頑張り続けます!」
自分を卑下していた過去とは決別し、新たな目標に向かって歩み続ける八屋由衣さん。今後もその輝きは増すばかりだろう。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。
取材:佐藤佑樹 撮影:北岡一浩