6月1日、カルッツかわさきで開催された『マッスルゲート神奈川大会』の高校生限定コンテスト『マッスル甲子園』にて、ボディビル部門で優勝を果たしたのは、神奈川県在住の高校3年生、原直優(はら・なおひろ/17)さんだ。
野球部を怪我で退部後に筋トレに打ち込み、部活に代わる情熱の矛先として選んだのがボディビルだった。
「中学・高校と野球を続けていましたが、レギュラーではなく、正直自信もありませんでした。でも、チームの中で筋トレだけは誰にも負けたくなくて。そんなとき、高校の先輩がJBBFの『高校ボディビル選手権』で優勝したのを知って、自分も挑戦したいと思いました」
その先輩とは、2022年のJBBF高校選手権王者・栖原星流さん。栖原さんの背中を追うように、原さんは1年生のときに本格的なボディビルへの道を歩み始めた。
食事管理についても、最初は手探りだったが、同じくダイエットに関心のあった母親とともに本や動画で学び、食生活を改善。「お弁当も母が一緒に作ってくれて、本当に感謝しています」と振り返る。
原さんは学校の生徒会長を務めており、学業や行事との両立は決して簡単ではなかった。「行事とトレーニングが重なることもあって大変でしたが、仲間の応援に支えられ、しっかりと減量やトレーニングを続けられました」と語るその表情には、強い意志がにじむ。
今後の目標については、「8月にあるJBBFの『高校生ボディビル選手権』にチャレンジして、そこで入賞を目指したい」と力強く宣言。仲間と家族の支えのもと、ボディビルと高校生活を両立しながら成長を続けるその姿を応援したい。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介