サマスタ選手 コンテスト

24歳の高校教師が28kg減量しコンテスト優勝 生徒や職場が沸いた初コンテストの挑戦

高校で保健体育科教諭と2年生の担任教師を務めている森本龍治(もりもと・りゅうじ/24)さんが、人生初のボディコンテスト『サマースタイルアワード BODY MAKE CUP KANSAI』(6月8日開催)に挑戦し、ステージで最も輝いていた人に贈られるベストパフォーマンス賞と、応援投票で最も投票が多かった人に贈られるオーディエンス賞を受賞した。森本さんは身長183cmで、かつて104kgあった体重を約5カ月間の減量期間を経て76kgまで絞り込んでの挑戦となった。

【写真】森本龍治さんの広がった広背筋が作る逆三角形ボディ

かつてプロ野球選手を目指してやっていた野球を引退し、何も目標がなくなったという森本さん。目標がなくなった自分に対して、何か時間をかけて挑戦するものを見つけたいと思っていたところでボディコンテストのフィジーク選手を見てコンテスト出場を決意した。

「そのころは好きなものを好きなだけ食べていたので、身体がだらしなくなってきていました。そんな自分にムチを打ち、ハードなトレーニングと食事管理をし始めて、明確に変化を感じるようになっていきました。トレーニングは何も考えずにやるより、目的を明確にして取り組むことで筋肉のつき方が劇的に変わると、奥深さに驚きましたね」

仕事と減量、トレーニングの両立は容易ではなかったが、『気合いと根性!』と自らを奮い立たせ、どんなに忙しいときも深夜になっても、やると決めたトレーニングを必ずこなした。さらに、結婚を前提に交際しているパートナーにも協力を求め、筋トレや食事に関する情報を共有し、厳しく管理してもらったそうだ。

「僕がつい食べたり飲んだりしたくなったときも、厳しく止めてくれて本当に助かりました。減量では、たんぱく質の摂取を徹底し、カロリーを落としすぎないようにしました。減量中期の昼食は白米150〜300gと鶏胸ミンチ100〜200g、末期にはささみ150gと白米150〜200gを定番メニューにしていました。鶏胸肉をささみに変更してから、身体の絞りが一段とよくなりました」

そんな努力の結果、かつてパツパツだったスーツのパンツはぶかぶかになり、3Lサイズだった体型もLサイズのパンツがちょうどよく入るようになるほど劇的に変化した。

職場の同僚や生徒たちも森本さんの挑戦を大いに応援した。減量前は体重104kgだったが、コンテスト直前には76kgで体脂肪率5%(※)という驚異の数値を叩き出した体組成計の結果に、同僚の職員は驚き拍手喝采だったという。コンテスト当日は生徒たちも差し入れのお菓子やジュースを持って応援し、卒業した教え子たちも会場まで駆けつけた。
※体脂肪率は市販の体組成計で測定

「僕を見てダイエットを始めたり、ボディメイクに興味を持った人もいます。皆さんもぜひ一度コンテストに出て、自分史上最高の身体を目指してほしいです」

森本龍治さん【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡 暁

執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。

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