8月23日(土)、浦安市文化会館で開催された『マッスルゲート千葉大会』。数多くの選手が集う熱気あふれるステージで、ボディフィットネス部門の頂点に立ったのは鈴木千恵子(すずき・ちえこ)さんだった。身長152cmと小柄ながらも、磨き上げたアウトラインと全身のバランスで観客を魅了し、見事1位を獲得した。
「無理」と言われた過去を力に変えて
鈴木さんが筋トレを始めたきっかけは、有酸素運動のためにジム通いを始めたとき。そこで目にした、筋肉のある人たちのかっこよさに心を動かされ、自身も筋トレに挑戦するようになった。
しかし、スタート当初は心無い言葉を浴びせられたこともある。
「ジムに入会して筋肉をつけたいと話したら『その年齢とその体脂肪じゃ無理です!』と言われて、とても悔しかったです」
その悔しさが原動力となり、週3〜4回、1回あたり2時間のトレーニングを継続。少しずつ身体が変わっていく手応えを得ることで「さらに目標を持って頑張ろう」と前向きに取り組めるようになった。
アウトラインを追い求めて
今回の優勝を支えたのは、徹底して磨いてきた肩のトレーニングだという。
「得意かどうかはわかりませんが、アウトラインを大きくしたいと思って肩を頑張りました」
筋量を増やし、より存在感あるシルエットを作ることが今のこだわり。今大会の勝利についても「結果は色々な運が重なって得られたもの。まだまだこれからなので、さらに頑張りたい」と謙虚に振り返る。
さらなる成長を目指して
「もっと筋量を増やしていきたい」という明確な目標を掲げる鈴木さん。今回の優勝はゴールではなく、新たな挑戦の始まりだ。自らの努力で「無理」と言われた壁を越え鈴木さんのボディメイクは、これからも多くの人に勇気を与えていくだろう。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史