年齢別ボディビル日本一を決める『日本マスターズ選手権大会』が、8月31日(日)に新潟市新潟テルサにて開催された。第37回目となる本大会で、男子ボディビルでは40歳から最年長89歳までの169名が集結。
男子ボディビルで全年齢総合優勝(男子マスターズオーバーオール)を果たしたのは、本大会初登場となる須江正尋(すえ・まさひろ/58)選手。無差別級日本一を競う『日本男子ボディビル選手権大会(日本選手権)』でファイナリストを争う須江選手が、マスターズでも輝きを放った。
女子フィジークで全年齢総合優勝(女子マスターズオーバーオール)は、宮田みゆき(みやた・みゆき/60)選手。さらに、全年齢総合戦で2024年女子マスターズオーバーオール女王・阪森香理(さかもり・かおり/55)選手にも勝利し、新女王に輝いた。
午前の第1部では、30年ぶりにボディビルカムバックを果たした紙田由紀夫(かみた・ゆきお/60)選手が、60歳以上級を制し年齢別日本一を獲得。65歳から85歳でもオーバーオールを遂げ、大会全年齢総合戦(マスターズ男子ボディビルオーバーオール)に進出の大躍進を遂げた。
第2部では、50歳以上70kg超級では松本美彦(まつもと・いつひこ/57)選手が、大会本命視であった2024年マスターズ男子ボディビル覇者『脚男』佐藤茂男選手(さとう・しげお/51)選手を破り、須江選手と50歳以上オーバーオールで激突。
女子フィジーク60歳以上級では同大会で10度の優勝記録を持つ清水恵理子(しみず・えりこ/61)選手を破り、宮田みゆき(みやた・みゆき/60)選手が優勝。会場から歓声が上がった。さらに、全年齢総合戦で2024年女子マスターズオーバーオールの阪森香理(さかもり・かおり/55)選手にも勝利。
番狂せ相次ぐ大会模様となった。以下、大会全結果。
◾️第37回 日本マスターズ選手権大会
男子ボディビル 40歳以上級
優勝 中村仁
2位 神田優作
3位 近藤潤一
4位 石坂恵一
5位 原田亮
6位 高橋亘
男子ボディビル 50歳以上70kg以下級
優勝 須江正尋
2位 土金正巳
3位 金井雅樹
4位 東田義弘
5位 征矢洋文
6位 森浩二
男子ボディビル 50歳以上70kg超級
優勝 松本美彦
2位 村山元
3位 佐藤茂男
4位 原澤貴光
5位 内田貴
6位 日下泰夫
男子ボディビル50歳以上 オーバーオール
優勝 須江正尋
男子ボディビル 60歳以上級
優勝 紙田由起夫
2位 玉井正宏
3位 鷲巣国彦
4位 丹羽真一
5位 林勇宇
6位 猿山直史
男子ボディビル 65歳以上級
優勝 加藤充
2位 牧国久
3位 横田護
4位 中村美千雄
5位 滝本知彦
6位 上山成昭
男子ボディビル 70歳以上級
優勝 難波文義
2位 宮本重之
3位 日髙孝和
4位 辺見不二男
5位 菊池正幸
6位 坂本雅巳
男子ボディビル 75歳以上級
優勝 山野成思
2位 蜂須貢
3位 三部博
4位 徳田和昭
5位 中野博之
6位 関谷廣夫
男子ボディビル 80歳以上級
優勝 杉尾忠
2位 小川智
3位 村上幸一
4位 中村康和
5位 守田順市
男子ボディビル 85歳以上級
優勝 金澤利翼
2位 森山年章
3位 斉藤忠男
4位 荒川正雄
5位 平野芳雄
60歳以上オーバーオール
優勝 紙田由起夫
マスターズ男子ボディビル オーバーオール
優勝 須江正尋
女子フィジーク 40歳以上級
優勝 石井さやか
2位 栗山恵美
3位 谷かおり
4位 屋良綾乃
女子フィジーク 50歳以上級
優勝 阪森香理
2位 矢野かずみ
3位 大谷玲子
4位 髙橋典子
5位 長田千里
6位 吉田千映子
女子フィジーク 60歳以上級
優勝 宮田みゆき
2位 清水恵理子
3位 春日千春
4位 愛宕珠子
5位 川上由美子
6位 辨谷知子
女子フィジーク オーバーオール
優勝 宮田みゆき
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材・文:にしかわ花 撮影:中原義史
執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』『Womans'SHAPE』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーとエクサイズでボディメイクに奮闘している。