8月23日(土)、浦安市文化会館で開催された『マッスルゲート千葉大会』。ビキニフィットネス一般の部で2位、ビキニフィットネスマスターズ35歳以上の部で優勝を手にしたのは菅野郁子(かんの・いくこ/41)さん。鍛え上げたボディを堂々とステージで披露した。
コンプレックス乗り越え、大会出場へ
過去には「腕が太くて立派だねぇ」と言われ、「こんな腕じゃ恥ずかしくて出して歩けない……」と落ち込んだ経験もあったという菅野さん。
ボディメイクを始めたきっかけは、近所にパーソナルジムがオープンしたことだった。
「家の近くにパーソナルジムができて、パーソナルってどんな感じなんだろう?と興味本位で入会したのが最初でした。次第にトレーニングの楽しさを知り、もっと上手になりたいと思うようになり、ゴールドジムのパーソナルトレーニングも受けるようになりました。そのうち、スタジオでポージング練習をしている方々を見て刺激を受け、私もチャレンジしてみようと大会出場を決めました」
そうして徐々にのめり込んでいった菅野さん。今回の大会に向けた減量についても語ってくれた。
「普段からクリーンな食事を心がけていたので、大幅な減量は必要ありませんでした。少ないカロリーの中でも栄養をしっかり取れるように、腸内環境も意識して食事を組み立てていました。タンパク質は胸肉・ささみ・豚ヒレ・馬肉や、サーモン・タラ・マグロ・カツオなどをローテーションで取り入れていました。トレーニングは、ビキニを着て縫工筋をしっかり出せるよう、スクワット系を重点的に取り組みました。ただ、減量が進むときつさもあり、もっと精神的にも強くなりたいと思っています」
また、食事やトレーニングに加えて、身体のケアも大切にしてきたという。
「以前は重さばかりを追い求めて、手首や腰を痛めることがよくありました。今はトレーニング前のストレッチや、寝る前にボディオイルでのマッサージを習慣にしています。怪我をしないこと、翌日に疲労を残さないことを心がけています」
そうした細やかなケアや努力が積み重なり、今回の優勝へとつながったのだろう。
優勝を手にし次の目標へ
「初めてビキニフィットネスに挑戦しました。準備の過程では心配や不安もたくさんありましたが、ステージに立ったら不安は吹き飛んで、ただ楽しむことができました。もっとレベルアップして、ポージングやステージングも上手くなって、また大会に挑戦したいです」
すでに次を見据える菅野さん。最後に、筋トレを始めてからの変化についてこう語ってくれた。
「トレーニングはストレス発散にもなりますし、継続や誘惑に打ち勝つことで気持ちも強くなりました。以前は出すのも嫌だった腕ですが、今では隠す必要もなくなり、着たい服を自由に着られるようになりました!」
『過去の自分に自信を持てなかったとしても、努力を重ねれば必ず変わることができる』ということを菅野さんは体現しているのではないだろうか。
取材:佐藤佑樹 写真提供:中原義史
執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究している。