40代から始めた筋トレで、全国大会の頂点に立った福岡県在住の伊東千晴(いとう・ちはる/45)さん。筋トレを始めたのは、わずか3年前。もともとはダンサーとして活動していたが、年齢とともに身体の変化を感じるようになったという。
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「太ったわけではないんです。でも、若い頃に比べて寸胴になったり、お尻が下がったり、身体にメリハリがなくなったなと思っていました」
そんな伊東さんがボディメイクに出合ったのは、2023年に出場した「ミセス関西コレクション」がきっかけだった。
「若い子たちの中で2位」デビュー戦で芽生えた悔しさ
ミセス関西コレクションのビューティーキャンプには、トレーナーが講師として参加していた。そこでボディメイクに興味を持ち、まずは週1回のパーソナルトレーニングからスタートした。
さらに翌年、友人がマッスルゲートに出場する姿を見て、「自分も大会に出たい」と決意。パーソナルジムに加え、24時間ジムにも通い、自分でトレーニングする習慣を身につけた。
初出場は2024年のAPF福岡大会。ビキニ部門とランウェイ部門に挑戦した。
「ビキニのオープンクラスで2位でした。20代の子たちが多い中で、自分が2位をいただけたことにすごく驚きました」
年齢別のミドルクラスでは優勝。しかし伊東さんの心に残ったのは、「2位だったら1位を取りたい」という悔しさだった。
そこからさらに努力を重ね、翌年にはAPFの「アナザーグランドチャンピオンシップ」で、40歳以上のビキニ部門年間チャンピオンに輝いた。まさに“40代日本一”の称号である。
また、マッスルゲート熊本大会でも、ウーマンレギンスの身長別・年齢別の両カテゴリーで優勝している。
審査員が絶賛したのは「強い背中」
伊東さんが特に褒められる部位は背中だ。
「トレーナーさんや審査員の方から、背中が強いと言われます。肩甲骨まわりが特にすごいと」
自分では特別に意識している感覚はないというが、ラットプルダウンなど基本的な種目を継続してきたことが、細かく発達した背中につながったのかもしれない。
一方で、伊東さんが筋トレ以上に大切にしているのが、毎晩欠かさないストレッチと身体のメンテナンスだ。
「寝る前に30分くらい、ストレッチと筋膜ローラーを毎日やっています」
きっかけは大会で感じた“ポージングの差”だった。ダンサー時代の癖で巻き肩や姿勢の乱れがあり、「もっときれいなポージングをしたい」と思ったという。
オンラインで受講した“くびれ道場”では、呼吸やストレッチ、身体のほぐしの重要性を学んだ。
「メンテナンスをしっかりするようになって、トレーニングの質も変わりましたし、ポージングも褒められるようになりました」
筋トレは自分を大切にする時間
周囲から「どうしてそこまで頑張れるの?」と聞かれることも多いという伊東さん。しかし本人にとって筋トレは、単なる見た目づくりではない。
「仕事をしていると、毎日バタバタしてしまうんですけど、筋トレの時間って、自分のためだけの時間になるんです」
食事、時間の使い方、身体のケア。筋トレを始めてから、自分自身と向き合う時間が増えた。
「オンとオフの切り替えができるし、メンタル面も強くなりました。自分を大切にできるようになって、生活がすごく楽しくなりました」
45歳で手にした“40代日本一”の称号。その裏にあったのは、特別な才能ではなく、毎日の積み重ねと、自分を少しずつ好きになる時間であった。
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取材・文:FITNESS LOVE編集部 写真提供:伊東千晴










